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宣誓
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13 :
03/07-03:38

#旅からの帰還
少し間が空いたけど、ちょっと遠くまで旅行してきたんだぞ。
色んな人に会って、色んな話を聞いて、漸く気持ちの整理が付いてきた。もっと早くにやってれば良かったな。
俺の中で渦巻いてたいくつもの考えは、一部のヤバイのは勿論除いて、どれも人それぞれ思うとこだった。もう会えないのも、まだ会いたいのも、自分を許したいのも、自分を許したくないのも、彼を許したいのも、彼を許したくないのも、全部当然の感情なんだね。
そして気付いたのが、俺は自分の中で生み出した複数の意見で身動き取れなくなるタイプって事。
例えば、すごく会いたい、でも相手は忙しい、もしかしたら言えば少しくらい話せるかも、いやいやそんな身勝手は嫌われるかも知れない……と、エンドレスする。こうやって考え過ぎる内に悪い方へ勝手に思い詰めて全部ダメにしてた。
これはちょっと色んな所に支障を出してる現象だから、早急に対策を練らないとな。

それからまた彼の夢を見た。
別れてすぐは未練の夢なんだそうだ。なるほどね。

今は前みたいな強く戻りたい気持ちじゃなくて、過去を愛しむだけの余裕が出来た。
勿論、まだ戻りたいけど、過去を追い掛けたり再会を期待するのは少しずつやめようと思う。
会いたい気持ちは夢で発散すれば良い。またきっと俺の心が彼の幻影を作り出すんだろうから。


>アザミの花束を手放す。
花言葉は「復讐」「独立」「厳格」「触れないで」「満足」「安心」。
強く握っていた手は真っ赤だけど、いつか消えて痕だけになるだろう。
彼の中の俺みたいに。
俺の中の彼みたいに。

アザミに誓った「幸せにならない」は多分継続するだろうけど、こんな俺でも幸せにしたいと想ってくれる人が現れたら、今度こそ頑張ってみようかなって今は思ってる。





彼は俺の太陽みたいな人だった。
とても眩しくて温かくて、俺は彼に付いて行けば幸せになれると信じてた。
でも自らの業で彼を失って、俺のセ/界は闇に包まれた。
後悔に幾日も幾日も泣いて、ふと気付くと小さな輝きが闇に散らばっていた。
彼が残してくれた思い出や、まだ出会った事のない何かだと、漸く気付いた。
闇に慣れてきた目で、俺はそれらを拾いながら恐々と進み始めた。
彼を探すのも、何かを探すのも、俺次第。

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