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Bésame mucho!
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16 :
西
02/20-03:44
朝を迎えて、昼が過ぎて、夜が更けて。そうして1日が終わる度、ギルちゃんとの思い出が俺ん中にまた増える。せやけどその反面、一緒に過ごせる時間は少しずつ着実に減っとるのが事実や。
思い出が増えるんはむっちゃ嬉しいんよ、あの子と一緒に居ったて証やから。顔突き合わして仰山笑って、同じベッド入って腕ん中潜って眠る。ほんまのほんまに幸せで、嬉しゅうて堪らんのに、胸の奥が誰かに握り潰されとるみたいに痛むねん。ギリギリ締め付けられて、苦しいねん。
時間が経てばその分余計に辛くなるて、前々から分かっとった筈やねんけどなぁ。頭ん中ではしゃあない事やて、ちゃんと理解しとる筈なんよ。
ギルちゃんと別れなあかんて、その事実が、ほんまに苦しい。傍に居りたい。どんな形でもええから一緒に居さして欲しい。離れたない。期間限定になんしたない。
>このまま時間が止まったらええのに!
なーんて、そんなん不可能やって知っとる。知っとるけど縋りたなってまうんよ。有り得へん"もしも"を求めて、あの子を繋ぎ止めておける方法を無意識のうちに探してまうねん。あかんなぁ、バレたら怒られてまいそやわ。
…好きやのに別れるて、こないに苦しいもんやねんな。
#あの子を見送るまで、残り_日
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