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恋人ごっこはもうお終い
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菊◇
08/24-21:07
#備忘録[十]盛夏の土曜日
この日、ぺんぺんと私は朝から非常にムラムラしていました。ぺんぺんはお休みでしたが私は国務で出かけねばならず、このまま全てを投げ出して乳繰り合っていたいという思いに後ろ髪を引かれつつ家を出ました。国務の合間にもぺんぺんがえっちなメールを送ってくるので、それはもう日中ずっとムラムラしっぱなしでありました。
一刻も早く帰って抱き締めたい。抱き締めてくんかくんかしたい。揉みたい。舐めたい。もぐりこみたい…それらの強い欲求が生産効率を飛躍的に向上させ、早くに仕事を終えた私は全力で走って帰宅しました。爺がぜぇぜぇいいながら汗だくで走っているものですから少し注目を浴びましたが、そんなことよりも早く恋人に触れたかったのです。
出迎えてくれたぺんぺんのお顔を見た瞬間に抱き合いました。感動の再会です。仕事に行って帰ってきただけですが、まぎれもなく感動の再会です。
「週末は貴方のにおいを嗅いで過ごしたいのでお願いです、お風呂入らないでくださいお願いします」
このようにせがんだ私の言葉を聞き入れてくれたのでしょう。ほんのりと汗のにおいがして、とてもしあわせな心地でした。むしろ私の方がほんのりどころでなく汗くさかったと思うのですがぺんぺんは構わず擦り寄ってきて「菊のにおい♡」などと語尾にはーとまーくがついているような気がしたので、私はスーツのまま着替えもせずにスラックスの前を開け、下着の中でむわりと蒸れたそれを(── 自 主 規 制 ──)しました。止まらなくなった私たちは組んず解れつソファーになだれこみ、互いに互いのにおいを擦り付け合うようにして(── 自 主 規 制 ──)。
こんなこといいなできたらいいなと二人で計画を練り、満を持して致すのがこれまでの当然の流れだったのですが、この時初めて無計画で衝動的なえっちをしました。これが非常によろしかったのか、最近は軽くいちゃいちゃするつもりがうっかり始めてしまって気づけば深夜に、そして朝起きてもう一度、などということもしばしばです。
かつてなく私はしあわせですよ。しあわせなのですが…ハメを外すのは週末だけにしておきましょうね。寝坊、しちゃいますからね。
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