一覧
┗
恋人ごっこはもうお終い
┗95
95 :
菊◇
09/06-18:10
#備忘録[十一]遊園地デートの続き
遠隔操作によるセクハラでとろとろになって、その後お化け屋敷でこっそりしっぽり。自力で歩けないほどへろへろになったぺんぺんですが、それでも飽き足らずに「早く帰って菊といっぱいえっちしたい…」と、このように可愛いことを言うんです。本当にえっちで可愛い恋人です。あ、この時はまだ恋人ですよ。今は嫁ですが(てれっ)
そういうわけでデートはおしまいです。ジェットコースターとお化け屋敷(途中棄権)しか行ってませんがおしまいです。くたくためろめろの恋人を支えて駐車場に帰り着くと助手席に彼を乗せ、田舎道を飛ばして家路を急ぎます。一刻も早くおふとんの中でデートの続きをするのです。
ところで私は左ハンドル車の運転が苦手です。いつもと勝手の違うぺんぺんの愛車を丁寧に慎重に、しかし早く帰りたいのでできるだけ急いで走らせていましたところ、そんな私の神経すり減り具合などつゆ知らず、可愛いめろめろぺんぺんめがイタズラをしてきました(性的なやつです)。ただでさえ我慢しているというのに私はもう辛抱たまらず、それならホテルに入ってしまえとそういった建物を探しますが見つかりません。そうこうしているうちにイタズラぺんぺんはどんどん大胆になり、私は理性が働かないほどに昂っていました。
もういい…もういいです。車の中だって個室じゃないですか。駐車さえできれば…
大型ショッピングモールを見つけた私はすぐさまハンドルを切って、屋上駐車場までの九十九折の通路をドリフト走行ぎゅんぎゅんで駆け上がりました。だいぶタイヤが減ったと思います実にすみません。車を停めるなり助手席のシートを倒してイタズラっ子ぺんぺんにお仕置き(── 自 主 規 制 ──)360度窓ばかりの頼りない密室は密室のようでいて丸見えであり、両隣の車の持ち主がいつ帰ってきてもおかしくない、通行人が脇をすり抜けて行っても何らおかしくないというすりりんぐな車内で、しかし私たちはそれを気にする余裕もなく激しく求め合い、時に慌てて毛布に隠れ蒸し蒸しと暑くお互いの匂いが立ち籠める中で人目をやり過ごしてドキドキしたり微笑み合ったりしたのでした。
人様世間様にご迷惑をかけぬよう、これまで慎ましく生きてきました。まさかこんなバカップルのような行為をすることになるとは…。いえ、実際バカップルなので必然だとは思いますが。それにしてもぺんぺんさんと一緒にいると理性が飛んでいってしまうんですよね…ふよふよーっと。しゃぼん玉のように私から零れ出たそれを、ぺんぺんさんが楽しそうにつんつんと突っつき割っている。そんな空想をした夏の日でした。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]