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溺没
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5 :
Ludwig
10/30-03:47
- ep.01c
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雑話の後、寝室内に少しの沈黙が訪れた。それを破る様にしてAは何時もより体温の高い手で俺の手を掴み、そのまま後孔へと誘う。そしてただ一言、焦れったいと言わんばかりの眼差しで「お前が欲しくて堪らない…」と言った。白かった双丘は僅かだが紅潮して淡い桜色をしていた。これまでの行為で心身共に出来上がった、と推測される。そう冷静に脳内で状況整理を図れば、Aは不満気な顔をして俺を見た。行為の下準備(というとAには色気がない表現だとよく怒られる)の際に、俺は己の身体の利点を再確認する。体格もさる事ながら、俺は手が他者に比べ大きいらしい。即ち、指は太く長いわけだが、行為の下準備の際にこの特性が重宝する事に気付いた。実際、気付いたのは初めてAを抱いた時にAから言われたからでもある。当時は手慣れたAに指南を受けるという未熟者振りを発揮したものだが、今では指南を受けずともAの弱点は手に取るように分かる。鍛錬の成果と言えるだろう。それだけAを抱いたという表現も出来るが、細かな話は気がまたの機会にとっておこう。あまり若輩者の醜態を晒したくはない。さて、話を本筋に戻すとしよう。
#未完
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