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愛してると囁いて
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5 :
普
02/03-17:20
>俺の罪、とは、
>たくさんある。罪悪感を抱いているし、こんなことはもう止めたいと繰り返し叫んだ。
#だが、止められねぇ。
>臆病な殺×人×鬼がいたとしよう。
>そいつは最初、ほんの些細な間違いから人を×した。
>自分の罪を隠すために、嘘を吐いた。
>嘘を重ねた。
>罪を隠すために、新たな罪を犯すこともした。
#繰り返し 繰り返し 繰り返し 繰り返し 繰り返し。
>そいつは己の罪を隠すために罪を重ねた。
#こんなことはもうしたくない、自分は本当は善良な人間なのだ。ただあの一度の過ちが自分を狂わせた。自分のような善良な人間が罰を負って良い訳がないのだから、だからこれは仕方がないことなのだ。
#神が自分に与え給うた試練なのだ。自分の罪を暴こうとする者は須く悪であり、つまり神の意に反する悪魔なのである。
>血に染まる手に泣きながら言い聞かせ、自己の正当化を繰り返し、やがてそいつは人を×すことを躊躇しなくなった。
>涙を流さなくなった。
>時折思い出したように良心を痛ませては、そんな自分に満足する。
>目的すら忘れ、
>手段を目的に擦り替え、
ああ、俺はなんと哀れなのだろう。
> ――吐き気が、する。
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