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ultimatum.
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115 :
Arthur.K
09/21-01:21
お前が、お前が。
眠るお前の隣に佇んで呟いた所で夢の中に俺は現れるのだろうか。期待をするなら確実な妖精に頼んだ方が効率的だというものだ。でもそれじゃあ意味がない事を理解しているからこうやって幽霊みたいな事しか出来ない。最早する必要はあるのだろうか。目の奥が熱くなるのを感じて。ただ俺はその現実から目を逸らすように目蓋を閉ざす。
お前が、お前が。
俺を脆くしたのだから責任を取ればいい。こんな筈じゃなかった。俺はもっと強くあるべきだ。もっと強く、一人であろうとも。それなのに。
お前が、お前は、
伸ばして触れた指先から広がる熱が優しすぎて、いつの間にか頬が濡れていた。きっと今日も眠れないのだろう。
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