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折れる
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155 :
英
08/20-15:28
――面貸せ、そこのクソ髭。
絹糸だか蜘蛛糸だか知らねえけど雨でぐっちゃぐちゃのもっさもさのパーマになっちまえバーカ! 大体なァ、慰めかと思ったら最後の最後のオチでyaaaaai@kuzu.m9って何だよオイ! m9じゃねえよそうだよ俺は大馬鹿者だぜ七つの海は庭だったぜって今だって今だって大後悔時代真っ最中――って言わせんな恥ずかしい! 俺の心を察したのか迷惑メールフォルダに振り分けられててフツーに気付かなかったじゃねーか! 面貸せ面ァ! ここ数日国務に追われてて書けなかったがこれだけは言わせろてめーは俺を怒らせた。バツとして俺に構うことを要求するこれは大_英_帝_国様の命令だ。つうことでもう一回連絡の取れるアドレスで送って来やがれ何となく文面と内容から察してるがお前アイツだろ。でも間違ってたらシャクだから俺からは突撃出来ない(寧ろあの頃のアドレスの儘なのか不明)んだよ察せFu×k!
★
湿った部屋の掃除は未だ終わらない。ごみ屑が散らばってる中に俺の心も散らばってる。窓を開ける気には到底ならなくて、ただ埃と後悔とかなしみばかりが降り積もって、俺を沈めていく。奥深くまで沈んだら楽になるんだろうか。いいや、なるまい。記憶の残滓がそこかしこに点々と散らばって、俺を苛む。俺を苦しめる。彼奴も苦しんでいるんだろうか、と考えることは最近少なくなった。きっと、彼奴は笑ってる。俺と離れて、幸せにしてるんだ。そう思わないと、息をするのが少し、苦しい。俺じゃだめだった。俺はだめだった。なら、誰か別のひと。幸せになれ。一緒に幸せになろうと言ったあの日の誓いも、全部忘れて構わない。あの時打ち明けてくれた想いも、あの時交わした約束も、全部全部、過去の話。もう今じゃない。今じゃないんだ。――それでも未だ、指輪は外せない。
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