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折れる
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184 :
露
02/22-19:50
アメり力くんが爆発したから一回休み。
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2月22日。
時間差で僕も爆発に巻き込まれちゃったからもう一回休み。もしもこれが故意じゃなかったら僕は運命とか時間とかを掌る神様たちにいじわるはやめてってお願いしに行かなくちゃいけない。いやじゃない。勿論嬉しい。嬉しいけど、喜ぶたびに爆発していたらとっても若いアメり力くんならともかく僕らはどうにかなってしまう。そりゃあもう、これ以上ないってくらい嬉しいし、おそらく数世紀ぶりの良天候を観測出来て――ああもうだめ、長いよ、どうして僕はしあわせってことばだけで簡単に物事を括ることが出来ないんだろう。こういうくせ、治さなくっちゃ!
あまりに甘くてあたたかくて、僕が溶けてしまったらどうするつもりなんだろう。永久凍土が常春の大地になったら地→球の未来はどっち。
ところでアメり力くんが爆発しながら彼なりに幸せを噛み締めているのは良いけど、現状でさえしどろもどろになっている彼が素の状態でまともに対面出来るのか少し不安。今時女の子だってあんなにもじもじしてないのに!
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同上。
あまいあまいシロップを紅茶に融かして嘗める。ついでに絞った果物の端くれも頬張って、ほっぺたの内側が痛む甘酸っぱさに僕はどぎまぎしてしまう。落ちた心臓の代わりに見付けたハートのベルは思いの外ぴったりと空洞に嵌って驚いた。僕の新しい心臓はいつもはおとなしいのに、ふと気を抜くと寝た子を起こすくらいに大きく鳴り響く。あまりに脈打つものだからまた落ちてしまわないか心配になるくらいだけど、きっとこれは幸せ慣れしていないことによる弊害。でも、いつか慣れるのかな。この歓びやほおの熱さには慣れが訪れるのかな。そう考えた時、慣れない方がいつも幸せでいいな、なあんて。
僕は、後から見たら恥ずかしくなるくらいに幸せそうな一文を手帖に書き留めて、それからきれいなお花のレリーフの鍵を日記にかけ直したのです。それは僕の世界で一番きれいなお花だよ。
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2月24日。アメり力くんが爆発しっ放しで舵が執れない。もう!
今までにもよくあったけど、今回はまた特に凄い。彼が執務を終えてストローを咥えてデスクに座った瞬間バーン。タイミングの神様に愛されている以上に、もしかして凄腕の狙撃手なんじゃないだろうか。デスクに突っ伏したアメり力くんを見付けたリト了ニ了から緊急連絡が来て、会議が終わったばかりでまだワ_シ_ン_ト_ンにいた僕が現場に向かった時には時既に遅し。デスクにはコーラの海が生成されていて、アメり力くんは前後不覚の重症だ。わけのわからないことを口走りつつしどろもどろになって狼狽えるものだから、僕はお手洗いはこっちだよって案内してあげた。ああ僕ってやさしい。
日記帳の話。えーいって下から押し上げたら一緒に持ち上がらないかなあ。うふふ。
並んでるのが嬉しくて嬉しくて、新しいページを捲るのが惜しく感じちゃう。だけど延々ロシ了の領土を拡大していくのも良いよね。並んだまま世界征服。あ、すごくいい。
そう言えば先のやりとりでコアラの話題が出たときにふと頭を過ぎったんだけど、昔イ/ギ|リ\スくんがこあ(この先は暗号文になっているようだ)――わぷ。妨害電波かなー。ところでここまで全部が僕の狼狽ぶりなんだけど、ちゃんと冷静に見えてるかな? うーん、羞恥心ってものとは無縁だって思ってたけど、錆びついていても案外機能するんだね、びっくりしてる。アメり力くんにペンを執らせたらきっともっと明け透けに爆発するので、彼はちゃんとお手洗いに隔離してある僕はほんとうに気が利くったら。あーあー、言いたいことが支離滅裂になってきたから今日の話はここでおしまい。
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2月29日。閏年だ。
僕の陣地は着々と広がっているけれど、正直今はすごくどきどきしていてそれどころじゃあない。
案外というかそのままに僕は心配性だから、一度考え出すと迷路に嵌ってしまう。
3月1日。
誰かさんがすっごく喋る。
3月14日。
ありのままの世界は眩しいから、ぼやけた目線で空を見る。
円周率は終わらない。僕の世界も終わらない。
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