虹色の雨 - 日記2

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120 :北‡伊◇
10/20-23:25

なんか見つけたっ(キラっ)
面白そうだから、やってみたんだけど…あんまり面白くない結果になっちゃった(ヴェ～‥)

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> ここで、故北‡伊様のご友人より、弔辞を頂戴いたします。

# （北‡伊さんの彼氏が前へ）

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こうして薄ら笑いしている北‡伊の写真を見ていると、もう会えないなんて信じられないな…。警察に聞いたよ。道路に飛び出した猫を助けて、お前ははねられたらしいな…。さすがだけど、きっと猫ではなくおれが飛び出したら、ほったらかしだよな…ふっ…。

出会ったころの北‡伊は、とにかくとっつきにくい女だった印象があるよ…。実は小心者なのにやけにプライド高そうだし、なんだかかわいくない感じというか…。「素直」からは正反対の女だったよな…。参列者もみんな「怖い女」だと誤解しているぞ、きっと…。

付き合い始めたころは、なんだか北‡伊はあまり乗り気ではないようなこと言ってたよな。「まぁ付き合ってあげてもいいけど」ぐらいの態度で堂々としていたように思う。でも付き合っているうちにいつのまにか「なんでメールの一つも返せないわけ？」とか言い出すぐらい、面倒くさい女になっていった気がする…。「告白されたはずが、いつのまにか立場が逆転してしまう」ってよくブツブツ言ってたよな。

「昔ほど優しくない」「最近、好きとか言われない」「私に興味がない気がする」「飽きたなら飽きたって言って」などなど、おれは北‡伊に言われた文句が頭にたくさん浮かんでくるし、きっとこれからも忘れないだろうと思う…。もっと小言を聞きたかったよ…。

今年こそ和田了キ子のディナーショーに行くって言ってたくせに…逝くのが早すぎるよ…。

北‡伊のこと…忘れようと思っても忘れられないよ…。強烈なインパクトをありがとう…さようなら…。

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> 続きまして、もうお一方、北‡伊様のご友人より、弔辞を頂戴いたします。

# （北‡伊さんの親友が前へ）

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北‡伊、ひどいよ゛…みんなを置いていって…い゛ぇっ…。道路に飛び出した猫を助けようとして身代わりになったんだってね゛…。北‡伊ってすごく優しいんだよね゛…猫にだけは…い゛ぇっ…。

北‡伊が遠くにいっちゃったって、友達たちに連絡したんだ…い゛ぇっ…。そしたらみんな゛「心配なコではあった」「どこかに飛んでいってしまいそうなコだった」って口々に言ってた…。北‡伊は女友達には見守られていたんだね゛…い゛ぇっ…。女には、ね…。

北‡伊の元彼にも連絡したんだよ゛…い゛ぇっ…。そしたらすごく悲しんでいたよ゛…。「北‡伊には幸せになってほしかった」ってキレイごと言ってだよ゛…い゛ぇっ…。ならなんで別れたのって感じだけど…。彼も葬儀に来てるよ゛…。

私はね、北‡伊が恋愛下手なのも、たいしてモテないのも、重苦しくて面倒くさいのもよく知ってるがら、一生懸命応援していだんだよ゛…い゛ぇっ…。もっと生ぎで、もっど幸ぜになっでほじがっだよ…い゛ぇっ…。がわいそう…。

…。それと、北‡伊の下着、オークションで売っておいたからね…い゛ぇっ…。北‡伊のこと、みんなに覚えておいてほしかったから…い゛ぇっ…。

北‡伊…私と友達になれて…本当によがっだね…い゛ぇっ…。さよう゛な゛ら゛…。

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> ありがとうございました。謹んで北‡伊様のご冥福をお祈りいたします。

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取り敢えず。
# 売らないでーーーーーーーーーーーー!!!!!!!(ヴェーっ)
…え？なんで？なんで？どうしてオークションで売るの??
親友なら売らないでよーっ(ヴェーーーっ)
…はっ!?ってゆーか、よく見たら俺がお前の友達になれて良かったとか……ひどいっ(ぎり)

…まあ、死因が猫を守ってとかはちょっとだけ格好良いけど、ちゃんと猫さんは守り切れたのかなぁ…(むむ)

……あと、なんだか俺…和田さんのディナーショーに行かなきゃいけないようなふいんき(あれ？変換出来ない…/むむ)な気がしてならない…(むむむ)

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