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虹色の雨
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312 :
北‡伊◇
09/14-03:00
>(積もった埃を息吹きかけ飛ばし、それでも付着している分は手で拭い落とし)
…此処も久々、だな。もう半年も経つのか。
俺はさ、元気だよ。うん、元気。
>結局本田に連絡出来ていないのが心残りなまま、毎日を怠惰に過ごしちゃった感じ、かな(えへ)
>好きな子の話はもうしない。
この日記は、そんな用途の為に作ったんじゃない。
そうだよ。俺がちょっと迷走してただけ。
それよりもさ、話をしても、良いかな。
今日ね、不思議な光景を見たんだ。詳細は書けないけれど、普段はそこに無いものが其処に在る。とても不思議な光景。
けれど道行く人達はそれを受け入れて、足を止めて見入る人も居た。
どうしてそれが其処に在るのか、訊ねる人も。
俺は遠巻きに眺めながら其処を立ち去っちゃったけど、どうしてあんなものがあそこに在ったんだろう。その謎は聞けばすぐに解かれたかもしれない。訊ねていたお姉さんみたいに、俺も聞けば良かったかもしれない。
でも、聞かなかったからこそ、俺は目にしたあの光景を鮮烈なものとして記憶に残せたんじゃないかなって思うんだ。
不思議なものも、時には不思議じゃなくなるって、ことだよね?(ヴェ、)
もう少しさ、話をしても、良いかな。
今日ね、もうひとつ、綺麗な光景を見たんだ。それは空。黄昏時の空。昼間は雲ひとつ無くて、とても澄んだ水色を見せてくれた空が段々と白い雲で化粧していって。その隙間から夕陽が顔を覗かせていたんだ。いくら絵が得意な俺だって、あれは再現出来やしない。自然が見せてくれる、最高の芸術だと思うんだぁ。
綺麗だからこそ、心を揺さぶられて、思考回路の電源を入れてくれる。埃を被って、薄汚れていた俺だって、吹き払って拭いて、綺麗になれるんだって気付かせてくれた。こういう時、自然の綺麗さっていうものには敵わないなって思う。
俺もさ、あんな綺麗なものになりたいなって思っちゃった。
ううん、無理なのは分かってるんだ。
けどさ…けど、少しくらいは綺麗なものに近付けるかもしれない、し。
また、少し。頑張るよ。
>相変わらず心がドロドロで、怖くて、不安で、寂しくて、どうしたらいいか分からない事がいっぱいある。
#俺は変わるなんて、出来ないんだろうか…そんな風に思ったことだって、あるよ?
日記を持ち始めて2年が経った。
最初の頃の、綺麗さはもう俺には無いかもしれない。
いっぱいいっぱい色んなものと触れて、たくさんたくさん俺は____なった。
でも、いまだって思っている事がある。
俺の中でさ、揺らがないこと。
人の心って、やつを。
まだ俺は信じてみたい。
自然とおんなじで、綺麗だって。
>俺の心は綺麗じゃないけど、さ。
…うん、ごめんなさい(ぺしょ)
久々に筆を執ったら、何を言ってるか分かんなくなっちゃった(ヴェー‥)
空に感動出来た自分が居た事が、ただ嬉しかったんだ。まだ、まだ俺は壊れてなかったんだな、って。
ただ、それだけ‥──
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