メイプルノアール

12 :Matthew
06/02-23:44

>生きている者は、ﾀﾋんだ者には適わない。

…んだって。

思い出はどんどん美化されていくから。

某相談掲示板で、「結婚したばかりの夫の、亡くなった前妻との手紙を見つけてしまって、本当に２人は愛し合っていたのが伝わったから、自分は今後もうどうすればよいのか分からない」みたいな相談があってさ。

…分かるんだ、思い出に浸り縛られている相手のことを想う、不安や焦燥、歯がゆさもどかしさ……やるせなさ。
美化され続けるものに、現実的な僕――現実はいつだって汚い――は、勝てっこないじゃないか……

相談のアンサーには、「当然そんな思い出すらを塗り替える決意のうえで貴女と結婚することを決めたのだろうから、寛大な心で過去を受け止め、これからずっと２人で素敵な思い出を沢山作って下さい」みたいな感じだったと思う。

自分が大人になるのも大事だよね。
ただ…相手も過去に縛られたままの自分ではいけない、って自覚して未来を見ないと…此方の頑張り損になっちゃうのも悲しいよ。

勝てない過去があっても、さ、所詮過去は過去だもんね。
本当にそんなに綺麗なものだったのかなんて…わからないじゃないか。妄想で作り変えてる可能性だってあり得るだろ。

自分のことを忘れてほしくないなら、ﾀﾋんじゃえばいいんだよね。
きっとずっと覚えててくれるさ。

…でも、やっぱりそうなったら、実際に話すことも触ることも、二度とできないんだから負けだよ。
思い出以上の思い出になる可能性も何もかも捨てるだなんて、凄く、勿体ないと思うし…

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