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一週間続いたr以下略日記。
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08/05-23:16
欲しい。
昔、東洋の娘を一晩買った事が有る。その女も黒髪の黒い目玉を持っていて、肌はバター色だったか。虚ろな瞳で唯一事務的な会話と喘いだ言葉以外を、朱い唇がぽつりと「人形みたいだ。」と俺を見て言った事だけは記憶に覚えている。
黒い艶のある髪、虚ろに見えて確かに俺を見据える鋭利なお前の瞳を見て人形と言うには―――…少々可愛い過ぎるな。
バター色の俺より小さい手は、指先にしっかりと弾をも弾く刀を力強く握り。薄い唇は低音に乗せ、辛辣な言葉を並べてくれるがそこがまあ可愛い。猫だな、まるで。
…嗚呼、お前は雨に濡れる事を嫌う猫なのか。
何故、引き込もる?
何故、目を塞ぐ?
何故、耳を塞ぐ?
何故、何故、何故。
>長らく生きているとは聞くが、世_界が怖いのか。
テリトリーに野蛮に踏み込み、無遠慮にその腕を掴んで引きずり出した事に腹を立てているのならば謝ろう。そしてその狭い視野で見るが良いさ、不条理な世の中はいつまでもお前を見逃しやしないんだよ。
***
…金ではどうにもならないか。随分お高く留まった猫だな。ならば膝を折り、お前の手袋に口づけを。欲しいと強請れば、良い返事を頂けるか本田殿。貿易船から“頂いた”珍しい東洋人を真似て作られたビスクドールを見て、髪でも切ればお前に似るかと思ったが駄目だったんだ。やっぱりお前が良い、当たり前か。
――…予言しよう、お前は何時か俺の腕の中に収まるだろう。その時のキスは、どんな味がするんだろうな?なァ、キク。
一時、と言うならばそうだな。俺は何れ元の付く愚弟に敵わなくなる日が来るのだろう。一緒に落ちてしまおうか、手は離してやらない。忘れるな、そして思い違うな。
>これはお前に宛てた恋文なんだ、―――**だよキク。
。
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