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懐古したがりの愛されたがり
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48 :
日
03/27-23:13
私、隠し事をしています。
いえ。隠し事というには些か暗黙の了解に近いかもしれません。
気づいていらっしゃるかもしれませんし、そんな事思いもしていないかもしれません。恐らく後者でしょう。
そもそも、意識の内になんて私の足の置くところなどないかもしれませんし、それはきっと勘違いでもなんでもないのです。
私のであった貴方は本当はそうではなくて、いえ、比べるところがそもそも間違っていて。
私は散々都合の良い存在を目指して、そして実質何でもないことのように振舞って距離を置くのすら良しとしました。
でもそれは、それはですね、
単に話し掛ける勇気を無くしてしまっただけなんですよ。
きっととても烏滸がましい、思い上がりも甚だしいのでしょうけれど私は私が話し掛けることそのものが貴方の障害になってしまうと考えました。
貴方を困らせ、きっと迷惑だなあと思わせてしまうと。私との日々は無かった方が幸せなのだと考えるだろうと。
だから、ちょっとしたことでも話し掛けるのが怖くなってしまった。
それで距離を自分から置いてみたら、今度は近付くのすらどうするのかわからなくて、解消なのか否か、それすら聞けなくなってしまいました。
即ち消滅なのかもしれません。
でも貴方は私の見えるところにいて。
私が姿を見せれば友好的と思える言葉を掛けてくださったりするから。
私はその度に立ち竦んで、姿をくらませてしまいたくなるのです。
それほどに嬉しくて嬉しくて。
滑稽でしょう。
こんなにも貴方をお慕いしているなんて。
ずっと前から知っていたのに、きっとそれはもう私しか覚えていない。それが悲しくて堪らないのです。
ああ、貴方とまた言葉を交わせたらどんなに幸せでしょう。
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