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俺は夢みる素敵紳士。
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10 :
英◇
03/22-22:53
#つづき
そんな時再び着信を告げる携帯電話。同日記のフランからだ。
仏「アロー、坊ちゃんおばけ大丈夫?」
恐らく違う場所でこの現状の恐怖をつぶやいているのを発見したんだろう、フランの言葉にまたしても小声でまだ怖いという事を告げる。
仏「あのねえ坊ちゃん、お兄さんのこと信じてドア開けてみ?絶対大丈夫だから」
俺「は、いやお前何いってんだよ大丈夫じゃ」
仏「大丈夫だから。ね?」
ここまでくると流石に俺の中でまさかという気持ちが湧き上がってきた。
恐る恐るドアを開ける。するとそこには…
#ちょうど年の数だけある、ピンクの薔薇の花束。
俺「………ッ!」
仏「カードついてるでしょ、」
フランの言葉に促され、薔薇の花に埋もれるカードを開く。そこにはこう書かれていた。
>Mon Bebe
>Abec toute mon affection.
> Francis.
ふ…仏(キャラクター)からの、メッセージカード…だと!!!
ここまで言えば解ると思うが、この恐怖体験の実態は
mbb.whocares.jpここの3人のサプライズプレゼントだった。
仏が大好きな俺の為に、誕生日に仏から薔薇の花束が贈られてくるというシチュエーションを計画してくれていたらしく。
#恐怖の正体
・覗き穴から見えない人影
薔薇を持ってきてくれたのはギルだったんだが、
あくまで仏からのプレゼントという体を保ちたかったため、ピンポンを押したらすぐさま物陰に隠れていたらしい。そりゃ人影が写るはずも無い。
・足音
誰かが来ていると悟られないよう、ニンジャのように足音を消して移動していたらしい。恐ろしい。
・インターフォンの回数。
なんとなくいっぱい押してみたらしい、ちくしょう!!
#着信の謎
タイミングの良いトーニョからの着信、あれは実は俺が在宅しているかどうかの探りを入れる役がトーニョだったらしい。
だが在宅確認の為にかけた電話で俺があまりにびびっているから慌ててギルに電話をかけるも、ギルはインターフォンを押しつくして帰宅中。
そしてフランに【アーサーがびびっとる】と連絡してくれたらしい。
当初の予定では、インターフォンが鳴ってドアを開けたら何故か花束があり、
添えられたメッセージカードに仏が自分の誕生日を祝いに来てくれたという夢を与え、
会う予定になっている土曜日に俺が嬉々として話すのを見越し、その話を優しく聞いた後でネタバレするつもりだったらしい。
なんつうか、お前等もう…ばか、大好きだよこのやろう!!!
驚かしてごめんねと謝るフランの電話口で、
気が緩んだのと怖かったのと嬉しかったのが混ざって声を上げて泣いた。
ちょっと過呼吸になりそうな勢いで泣いた。
しかしトーニョも計画の一員だったなんて…対応がナチュラルすぎて全く気付かなかった…。
あとギルもせっかく来てくれたのに警戒して出なくてごめんな。
でもお前あれは怖いぞあれは。
…薔薇の花束を貰うなんて。
しかも年の数、しかもクソヒゲから…。
……夢を見せてくれてありがとうな。
素直にめちゃくちゃ、すっげー嬉しい!!
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