一覧
┗
俺は夢みる素敵紳士。
┗14
14 :
英◇
03/27-15:19
悪友に貰っ…いや、
クソヒゲに貰った薔薇の花束がそろそろ元気がなくなりつつある。
ちゃんと砂糖水に10円玉を入れたのに、命ってのは儚ぇモンだな。
枯れちまうお前を見ているのは辛い。
そうだそれならいっそ、
#食っちまえば良いんだ。
体内に取り込んじまえばクソヒゲに貰った薔薇は永久に俺の一部として生き続けるだろう。
枯れゆく様を見るくらいなら、美しい内に永遠にしちまおう。
という訳で薔薇の砂糖漬けレシピを検索。
なるほど割と簡単に出来そうだな(フムフム)
だが俺は失念していた。
レシピの最後に赤字で書かれた文字。
#※花屋の薔薇には消毒剤がかかっているので、必ず食用の薔薇、もしくは無農薬・つみたての薔薇をご使用ください。
>花びら一枚くらいなら良く洗えば食っても平気かな。
#今日のランチ。
昨日寝る直前俺は翌日の弁当を作っていた。
メニューはチキンライスとしめじのバターソテー。
だがしかしさあケチャップを投入しようとしたその時、俺はとある事に気付いた。
ケチャップがスプーン一杯しか残ってねぇ。
そう、俺の家の近くのマーケットでは時折ハ*イン*ツのケチャップが149円で売られる。
いつもその時を狙い購入していたんだが、近頃とんとそのセールを見かけず、気付けばこんな量だ。
こんな事なら他の安いケチャップを買えば良かった。
ハ*イン*ツのケチャップなんて出る勢いがすごすぎていつも俺のシャツを赤く染めるじゃねぇか。
ケチャップのシミは中々落ちねぇんだよ。
仕方がないのであとはケチャップを入れるだけの状態で弁当箱の蓋を閉め、翌朝出勤時に買って行こうと思ってたんだ。
#買うの忘れてた。
絶望の二文字が脳内を占める。
薄味すぎるそれはどう見ても英料理だ。
背に腹は変えられない。俺は何故かコク務先の冷蔵庫にあるソースを手に取り、かけた。
玉ねぎとチキン、塩こしょうにスプーン一杯のケチャップのチキンライスと、とろけるチーズ、しめじのバターソテー、そしてソース。
半ばヤケクソで全てを混ぜ合わせて食べてみた俺。
………美味いじゃねぇか。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]