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お宅妄想日記~真面目と阿呆の紙一重~
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W廿∀廿){組み合わせの斬新さ)
04/04-08:00
#↑からの続き
「…はっ、露、アンタの…ゴホッ…その顔……マジウケるしー。…隣のトモダチ、…怯え…とるけど…っ?…う………ははっ、撃つなら、撃てばぁ?…何回でも蘇って、お前のやっていることが無駄だって……見せつけてやるし…ははははははははっ」
喉か胃か、どの臓器か、知らないけどしゃべる度に口から血の塊が出て来て鬱陶しい。
狂ったように笑う自分を自覚しながら、最早どこに力を入れたのか、自分でも不思議だけど、さっきより短時間で立てた気がする。
背を伸ばせず無様だろうけど、様々な地域がやられたせいで全身が痛むけど、そんなことは関係ない。
絶対立ち上がってやる。
親友と俺の大切な民を脅かしたやつなんかに、誰が屈するか!逃げてたまるか!
その辺りに血を吐きつけ、再びあちらを見据えると、露はにっこりと、さっきまでの黒さを収めた笑顔を浮かべた。
「ふふ、良いよ。見逃してあげる。せっかくできた新しいお友だちに怖がられたくないしね。……でも…今度は分割なんかで赦してあげないから必死で強くなってね。……さぁ行こうか、独君。」
俺と露それぞれに、たぶん違った感覚でゾッとしていた独は、踵を返した露に続いて真っ青な顔で去っていった。
露・独両者の姿が見えなくなるまで決して地に倒れなかった俺は、この後僅かな期間で再び復活を遂げる。
露や独に勝利することもあるほどの勇まさを手に入れるのは、もう少し先の話だ。
#W廿∀廿){「逃げるのを恐れた臆病者を、人は勇者と見なした」(副題))
#相変わらずの宙ニ具合は何故でせう。
#波と独でこの話しか浮かばない機知の無さに乙。
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