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お宅妄想日記~真面目と阿呆の紙一重~
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36 :W廿∀廿){解決編)
04/08-10:00

#↑の続き








「お兄さんの件でしょうか?」

思った通りに口にすれば、驚きに息を飲む微かな声が電話越しに聞こえた。

「よくわかったな。」
「えぇ、何とはなしに。空気を読むのは得意です。」
伊達に二千年以上も生きていません。爺を甘く見てはいけませんよ。

「この間、兄さんの様子がおかしいと相談したとき、……消滅も有り得るから、最後まで騙されてやるのはどうかとアドバイスをくれただろう?」

…あぁ、そうです。確か三日程前でしたか。
師匠は意地っ張りの俺様キャラ。
そのうえ弟が大好きなのですから、自分の弱みなど、きっと悟られたくはないでしょう。
ギャルゲもネオロマも全クリする私です。様々な性格に合わせて心理を読み解き、ラブ度の上がる対応をするのなんて慣れたものなのですよ。

「実は、兄さん…先日………、風邪だってことがわかったんだ。」


「…え?」

「兄さん、消滅ではなく、風邪だったようだ。」


えー…?
そう来ましたかー。
ハッピーエンディングフラグ立ちましたね、これ。


「心配をかけてしまったから、それだけ報告しておこうと思って。…あっ!兄さん何やってるんだ!本田、また電話するからな!………兄さん苦いかもしれないが風邪薬はしっかり飲、」
ハッピーエンド路線突入を知らせたまま、プツンと中途半端なところで電話が切れました。
良かったですね、独さん。


我が事のように嬉しい気持ちになりながら黒電話の受話器を置くと同時、襖がスパァンと勢い良く開かれた。
そこに立っていたのは…
「菊ー。遊びに来たんだぞ!」

「アルフレッドさん…。…いらっしゃるときは前もって連絡をくださいといつも、」
「Ah,菊の小言は聞き飽きたんだぞ!」
このっ…!
私だって言い飽きましたよ!
やはりアルフレッドisすっとこどっこいですね。

「それより、聞きたいことがあるんだぞ。コッチでは、プロポーズにどんな言葉を使うんだい?」


え?
…えぇ!?








#↓に続く

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