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お宅妄想日記~真面目と阿呆の紙一重~
 ┗37

37 :W廿∀廿){解決編)
04/08-10:00

>『パブアニューギニア』
>mbb.whocares.jp
#今までのあらすじ
#今までのお話を参照ください。(手抜き)







今日も良い天気ですね。少し風は強いですが、それが庭の桜の淡い花びらを舞わせているのがひどく印象的な昼下がり。
縁側でのんびりと日向ぼっこを決め込んでいた爺のもとに、鳴る黒電話。
着信の相手は意外な人物でした。


「あ、菊ー?なぁ聞いてくれん?俺最近また元気になって、この間、独の親戚ボコってやったんよ!スゲくね?いやマジでマジで!…で、巻き上げた金でポニーの家建てたんよ!壁の色を今日ピンクに塗るんだけど、つかそれマジ可愛くねー?それで…、あ、リトが来たしー。じゃあまたなー。」

電話の相手は口調で言わずもがな。勝手に電話をかけてきて、私が独さん側の人間であることも気にせず自分勝手に話し始めるあたりさすがです。
しかもこっちにしゃべらせず勝手に切る。
まさに、ずっと俺のターンですね。


ふう、と溜め息を吐いたところ、今度は居間にあるパソコンにメールが届いたとの知らせが入りました。
ちなみに、パソコンの中の嫁が声で知らせてくれます。
今度はお兄さん思いなあの方からのメールでした。

「本田さんへ。
守られてばかりの私でしたが、昨日兄さまに私も共に頑張ることを伝えました。
本田さんの教えてくださった“起きたばかりで頭が動かず反論できない内に言いたい放題言ってしまえ作戦”は有効でした。
失敗したとき機嫌を取れるようにとチーズフォンデュを用意しておいたのも良かったと思います。
また何か困った際は相談させてくださいまし。
それでは御機嫌よう。」

どうやら上手くいったようですね。
瑞さんは妹さんにだだ甘なのですから、何を言われても大丈夫だとは思いますが。


初々しさに微笑ましくなっていると、再び黒電話が鳴ります。
今日は騒がしい昼のようですね。
今度は一体…

「独だ。…その、今は電話しても大丈夫か?」

あぁ、波さんとは違い、こうやって名乗って、確認してくれるこの青年の何と優しいこと。
しかし、いつもより遠慮がちということは…







#↓に続く

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