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お宅妄想日記~真面目と阿呆の紙一重~
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cW甘∀甘){爺ホイホイな日記名!)
03/27-23:23
#(↑より続き)
あぁ、昔はあんなに
「…兄さま…」
…そう、兄さま兄さまと俺の後をついて、何をするのも共にであった。
妹を守ることが自分の使命だとさえ思っていた。
「兄さま。」
あぁ、一体いつまでその声で兄と呼んでくれるのであるか?
「兄さま。起きてくださいまし。」
そう、いい加減起きなければ嫌われてしまうのである。
…………起きる?
途端に覚醒し、ガバッと顔を上げれば、執務室の机に突っ伏している己と、心配そうに覗き込む妹。
「兄さま、お仕事お疲れ様です。…チーズフォンデュを作りましたの。よろしければ、一緒に食べてくださいまし。」
普段通りに微笑む妹。
どうやら仕事中に眠ってしまったようで、吾輩は、心の底からほっとした。
「兄さま、いつも遅くまでお仕事をなさっていて…。本当は少し、心配しています。何かお役に立てることがあったら言ってくださいまし。」
奥の部屋から、自分の好きなあのチーズの香りが漂ってくる。
リヒが作ってくれたのであるか。
あぁ、本当に夢で良かったと、気を抜けば、軟弱な涙が溢れてきそうだ。
「あの日、兄さまに助けていただいてから、毎日幸せです。この幸せな土地を、これからもずっと二人で守っていきたいのです。」
椅子から立ち上がれば、妹の普段よりもどこか勇ましく、思いの込もった強い目が見えた。
まるで、何よりも大切な決意を口にするかのような、強い口調のように感じた。
と思えば、パッと顔を逸らし、何故か両手で己の頬を押さえながら
「さぁ、行きましょう兄さま。チーズが焦げてしまいます。」
と、リヒにしてはずいぶんと足早に退室していく。
扉をくぐる妹の髪には、己が贈ったリボンが大事そうに巻かれていて…
残された吾輩はといえば、
暖炉が傍にあるような熱に
しばらく動くことさえままならなかった。
#cW甘_甘){「世の中は、君の理解する以上に栄光に満ちている。」(副題))
#夢オチn番煎じです。
#こっそりあある十八も見てみました。恐れ入ります爺です。
#お兄様であると主張する貴方にネタktkrなんて思ってなんていないわけがありません。(はぁはぁ)
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