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┗cynicism.(6-10/15)
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10 :
普
04/24-14:18
ひとって比較しねェと生きていけねえんだと。ンな訳あるかって思っていたが、アアでも確かに、そうして多種多様な事柄が存在すると認識してるんだよなァと思った。だって、0があるから1が生まれて、水があるから沸点も定められた。比較しない思考回路なんて、成長を放棄した退廃者の犯す行為だ。
比較は悪ィ事ばかりじゃねえよ。少なくとも、俺にとってヤツは0で、他者は漏れなく1だった。俺にとって、ヤツは始まりだったんだ。
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9 :
普
04/24-00:26
首を絞められる行為が好きだった。そうした嗜好を持ち合わせていると気付いたのは、ヴェストに『何故、首回りの装飾品を好むのか』と訊かれた時だった。
思えばかれこれ、出歩く際にそうした類いの飾り物を身に付けなかった日はなかったように思える。いつだってこの首は何かに纏わり付かれていたし、チョーカーやネクタイに至っては息苦しさを覚える程度には絞め付けられていた。首に何かの存在を感じていなけりゃ不安になる程に。
「君って緊張するとすぐに首を触るんだな」
今日も気まぐれに家を訪ねてきたヒーロー気取りは、紅茶を啜って明け透けに言う。このマナーを見て、その兄は何を言うか想像に難くない。嘆息を漏らして肌から離した掌はやはり、首筋を確りと押さえている。
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8 :
普
04/23-17:17
お前は俺の総てではなかったし、俺もお前の総てじゃあなかった。総てを充たせるかどうかなんて二元論は、あまりに巫山戯ている。
でも。なァ。お前が思うよりずっと、俺はお前に心を割いてる。気付けよ、ばあか。
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7 :
普
04/20-22:18
徐々に、徐々に、ヤツが俺の中から薄れていく。けれどきっと、ヤツの中では俺なんか消えかけてるんだろう。
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6 :
普
04/19-16:34
俺の事を、忘れて欲しい。そうして「初めまして」から始められたなら、俺はヤツの一歩隣を目指して歩きたい。
背中合わせの関係だから、ヤツの声は聴こえづらくて。背中合わせの関係だから、俺の声は届きづらかった。
自分を必要とする奴なんていないと泣いたヤツに向けて、俺は必要だと説いた声もきっと届いちゃいなかった。だからその隣には違う奴がいて、俺は、今日も。
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