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ばらいろのひび
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73 :
日◇
12/08-03:39
あなたの寝息が聞こえると私、とても安心するんですよ。
気付くと大抵起きているものですから。
#せかいは、何時まで続くのでしょう。
#きっと終わりなんて
#呆気なく
#平等に
#無慈悲に全てを奪っていくのでしょうから。
その日が来たら
どうか
>『恐れないでくれ』
>『俺を信じてくれ』
>『お前が俺の手を離さなければ』
>『其処には永遠が在る』
私は、ずっと恐ろしかった。
例えばあなたが倒れた時、私は果たして泣けるだろうか。
あなたに手を引かれ、光とも闇ともつかないその場所を走る時、あなたの背中を疑わずに居られるだろうか。
いちばんの望みは
あなたとせかいのおわりを眺めること。
#幾億の星が流れ
#地平線は燃え盛り
#黒い羽根が音もなく
>実際にはひとつの発砲音とともに
#散ってゆく。
救いの雨の中で最後の口付けを
#私を救ってしまうのは、きっとあなたなんです。
#けれど、
ばらの葬送
私達という枠組みから踏み出す塀の上
せかいの、おわり。
>「すべてが形を亡くしても、きっと生きてしまえる、私を」
>「連れて行ってくれますか」
>『お前が俺を閉ざさなければ』
(無理、ですよ)
(あなたの負担になりたくない)
>『俺は最低な野郎だよ』
(それでも私にとって、あなたは)
>「もう、あなたしか、私には」
>『俺の台詞だ』
>「けれど私はとても愚かで浅はかな、__、ですよ」
>『________』
>「酷いものですね」
いつか、あなたが私に尋ねた日がありました。
あなたが居なくなったら、ですか。
すみません、考えたくありませんし、それに、きっと、あなたが目覚めないその時というのは、
#すべてが終わる日なのだろうと
…私は幾分、疲れている様です。
>焦っている、のかもしれません。
あなたがどれだけ私を愛してくれていたか、私がどれだけあなたを知らずに過ごしてきたか、あなたがどれだけ傷付いてきたか、
見据える勇気が欲しい。
私も眠って、起きて、
あなたと顔を合わせたなら、
笑っていたい。
>どうか111年目も、あなたと、過ごせます様に。
あなたが、来年の早咲きの桜を、見られます様に。
狂い咲いた薄紅のばらが、
咲けもせずに朽ちてゆく様を眺めることしか出来ない私を
笑ってくれるあなたを
>お慕いしております。何よりも。ずっと。
護ることが出来ると、信じる力を、手にするために。
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