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ヌヌルス
 ┗111

111 :仏◇
03/10-22:03

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>(上司の趣味と文章暴走につき色々ご注意を)

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> いつか自分に自信ない時に、格好つけた別の日記書こうかなあ、って始めてすぐに色々アウトな気がしてきてすぐ燃やした本の一頁と、内容的には同じ。
マシューは俺にとって恋人であると共に、敬愛する絵描きさんでもあって。今までも素敵な絵を何枚も見せて貰ったり、実際プレゼントとして貰ったりで、飽きずに眺めてはほっこりしたり、嬉しくて泣きそうになったりで、お兄さんの表情筋忙しいんだけど。初めてマシューの絵を見たのは、まだ俺達が恋仲ではなくて話していた頃。あの子が自分の日記帳(此処にはない)に挟んでいた絵だった。もう少し古い絵もあったんだけど開かれてたのは新しい頁だったから、その絵が俺の見た初めて。端末のお絵描きアプリで描いた、なんて、絵描きじゃない俺(タッチパネルに円を描いても地球には決してならない。ペンか指かの操作レベルで言い訳出来ない。え?これ端末でどうやって描くの…?真面目に分かんないんだけど、え?状態)からしたら「お前は何を言ってるんだ(画像省略)」な絵をサラッと貼ってたのを目撃した。

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その絵が俺には結構な衝撃。と言っても優しい衝撃。心の琴線に触れたって言うかなあ。上手いのは勿論、「うわあ上手いな、すごいな」っていうそんな感想のみじゃ終われなくて、すっかり魅せられてしまった。…なんて書いてたらあの子はすごい恐縮しそうだけど、いや本当に!だから今になって、 ちょっと色んな気持ち絡めて書いてみようかと思ってね。

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その絵を見た時に思い出したのは、子どもの頃に大好きで繰り返し繰り返し読んでいたサンドリヨン、シ/ン/デ/レ/ラの本の挿し絵。具体的に言うと牧/野/鈴/子、ってマダムが手掛けた絵。有名な方だし、俺が子どもだった当時、広く出回っていた童話集の中の一巻に収録されていたものだったから、同じお姫さまを見て育った子はこの世界にもきっといるだろうな。
淡い色使いに彩色。緻密な金糸のレース編みでもふんわり掛けたかのような、幻想的な仕上がり。キラキラおめめで現代的アニメナイズされている絵本が近年増えているような気がするけど、多分この人の絵は100年後の未来、あるいは100年前の過去に見ても、女の子や美しいもの好きな男の子や大人の女性が皆、溜息を吐いて見とれるはず。まさに「御伽噺」らしい画風。
現に俺は子ども心ながらに、彼女が命を吹き込んだサンドリヨンに心酔した。舞踏会のドレスの煌びやかさは特筆すべき。宝石の雫が付いていて光を放っていた。特に最初の舞踏会じゃなくて、二度目の(つまりガラスの靴を落とす時)舞踏会のドレスに憧れた。こうして大人のお兄さんになるまで価値ある宝石やら絹の服を沢山見てきたけれど、マダム・マキノって魔法使いが絵筆を振って紡ぎ出したドレス程に美しいものは未だ見たことがない。…って、もう、マシューがどれだけ素敵な絵描きなのかを語るには、まず彼女を語りたくてだな…!

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俺が子供の頃から浸っていたいと願う理想の世界ってのは、まさにあれらの絵の中。柔らかくて温かくて、広くはないけれど深い。原色の派手さも、押し付けがましい明るさもない。何故なら直射日光じゃなくて、御伽の森というワンクッションがあるから。ただし鬱蒼とした森でもない。騎士の通れる、古城に続く小道が存在するぐらいには人の手が入っている。緑陰が心地良い、小さいけれど美しくて優しい、そう、優しい世界。争い事が無く、…あったとしても必ずやハッピーエンドに繋がる鍵となるドラマぐらい。登場する人物は皆、穏やかな笑みを浮かべている。大笑いじゃなくて良いんだ。ずっとその表情で居ても疲れることのない、静かで、だけど確かに幸せな微笑みであれば良いと思っている。そんな世界があれば、そんな世界が続けばと。

>>110に続く

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110 :仏◇
03/07-01:48

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彼女はもう、雲の上の存在ってぐらいの芸術家だったんだか。…こんなに身近に、同じぐらい尊敬出来る画家が現れようとは夢にも思わなかった。

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マシューも多才だから、丸っこくて可愛いのから綺麗なの、格好良いのまで色々な絵を描けるようだけど。特にお兄さんが好きなのは「絵本の挿し絵風」な絵なんだ。そこでマダム・マキノが絡んでくる。初めてマシューの絵を見た時、勿論双方がオリジナリティに溢れてるんだから全く違うものの、ほんの少し、少しだがマダムの絵と共通するものを感じた。パッと見て「あ、」って。…何だろうなあ、鼻や口の辺り?の、色の乗せ方…?改めて見比べるとそこすら二人で違うし、自分でも何処に見出したのか今となってはわからないんだけどさ…!本当に直感でピピッと来たのね。

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でもね、マシューの絵も同じ。俺が理想としてきた「幸せな世界」に挿し絵を配したみたいな。…こんな目で見てたなんて、あの子に言ったら深読みしすぎだってドン引かれそうだが気にしない。なあ、猫と狼な俺たちの絵、描いてくれたろ。あれが特に好き。タッチも色使いも柔らかくて、くっついてる二人の表情や、流れる空気が、何とも平和でのんびりしていて、満ち足りていて、幸せそうで。…ああ、今、俺、こんな素敵な世界の中に描いて貰ってるんだって、本当に嬉しくて涙が出そうになった。実際、マシューと居ると確かに俺はこの絵の住人なんだなって、しみじみ思える。…絵の上手いマシューが実物より愛らしく描いてくれてるとはいえ、こういう柔らかい笑顔になれてるんだろうなって。そうさせてくれているのは他でもない、愛する画家。筆を持つ手も、こんなに温かな世界に俺をも混ぜてくれる眼差しも、何て優しいの。…ありがとう。

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最近、心の中でずっと育っていた気持ち。…形にしてみても相変わらず下手くそで支離滅裂な文章になってしまったけど。今どのくらい俺が愛情を感じていて、どのくらい幸せかを知って欲しかったから。纏まりなくて読みにくいもので恥ずかしくもあるけど、どーんと置いてみる。…お兄さんの恋人は、本当に素敵な国なんだ。

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でもって俺が初めて見たマシューの作品となる肖像画は、密かに俺が目指す「理想の俺」だったりする。…あんなに綺麗で、柔和な表情で、愛する人を癒やしていけたら良いなあ。鏡の前で研究中。

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ちなみにマダムの手掛けた作品なら、個人的には「ね/む/り/ひ/め」も好き。それとシ/ン/デ/レ/ラのイメージが強いから、人物画でこそ活きる人かと勝手に思っていたら。草花の描かれた優美な装丁も含めて気に入っていて、長年愛読してきている完訳版の赤/毛/の/ア/ンの一冊が書斎にあるんだが…近年ふと帯を見てみたら、表紙のその絵を描かれた人というのがまさに件のマダムであることが判明して、ものすごく驚いた。植物を描いても素晴らしい人だった。「森/の/クリスマス/ツリー」もこの人の手によるものだったし、後々考えたら一人納得。


> (上司とやってる俺の国/務って所謂貸本業なもので。ただの自己満足でダーッと書かせて貰う!)