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hau-hau !
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花*たまご◇
01/23-11:47
体調がよくないと、大げさな話ですが、自分このまま死んじゃうんじゃないかなぁと思ってしまうんです。何せ犬の脳みそも心もちっちゃいですから、不安にはすぐ支配されてしまいます。人ならぬ犬生が、走馬灯のように……ここも走犬灯とでも言っておくべきでしょうか。
> †††
> ご主人、ご主人。ぼくはあなたに拾ってもらえてとっても幸せですけど、あなたはぼくみたいなちんちくりんな犬でも少しは満足してくれてますか。
> 本当はもっと大きくてかっこいい犬とか、ぼくみたいな小さな犬でももっともっと可愛くてきれいな犬とか、そっちの方がよかったなんてこと、ありませんでしたか。
> ……いつかぼくにもし何かあって、あなたと一緒の朝を迎えられず、うんともすんともワンとも鳴かない冷たい体になって丸まっていることでもあったら、ぼくを少しだけ、なでなでしてください。
> それだけで自分、パ/ト/ラ/ッ/シ/ュさんみたいに明るく天国まで走っていけると思うんです。
> なでなでしてくれたらあとは泣いたりしないでいいので、ぼくよりもっと役に立つ犬さんでも猫さんでも、後ろめたい思いなんて抱かずに迎えてくださいね。ご主人を残していくのは、もしそんな日が来るならとても心苦しいのですが…頼もしい後任がいたなら安心できますから。
> して欲しいことがあるとしたら、お庭にぼくの新しいベッド、お手数かけますけど作ってもらえますか。形が変わっても、ご主人の近くにいたいんです。…大丈夫。化けて出たりしません。あなたのなくしたものを一生懸命探し出して見える所にこっそり置いておいたり、そんな悪戯ぐらいはしても許してくれたらうれしいです。
> ベッドの飾りに、十字の形の石なんていりません。ただバラとかライラックとかキンモクセイとか何か、いい香りのする花の咲く木でも植えて下さい。ぼく、頑張って咲かせます。
> 莫大な遺産とか、役に立つ形見とか、残してあげられる身じゃなくてすみません。
> ………………(しょんぼり)
> …(はっ!)
> いい思い出すら残してあげられないうちは、ぼくまだまだ死んでなんかいられません…!
> †††
おなかが痛いぐらいで死ぬことを考える時間があるなら、ご主人がちゃんと読めるような遺言書を書けるように字の練習をすることこそが、ぼくの世界で一番と有意義な時間の使い方である気がしてきました。
ボール/ペン/字/講座は、犬でも受けられますか。
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