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さよならのワルツ
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12 :
Arthur Kirkland
10/21-01:39
プライベートは兎も角、仕事においてはパーフェクトだと思われがちな俺だが、割とそうでもない。
貴方の仕事にストイックな所、好きなんです。なんて笑ったマシューは、きっと俺の欠けた部分を分かっていて言ってくれたんだろう。あの子は正しい事だけを好きだとは言わない、それを知っていて受け入れるんだから、俺も年を食ったんだな。
理論武装に長けただけで、全体的な能力値としては随分と平均を下回っていると思う。
だがどこか突出した個所があると、そのレベルに合わせて人間性と言う物を定められてしまうんだよな。まぁ、俺達に対して人間性と言う言葉が正しいのかどうか分からねぇけど。
ぽろり、零した言葉。あの時口にしていたのが例えばセイロンだったなら、そのまま溶けて消えていたかもしれない。
お前が俺を許すから甘えちまった。罪悪感が小さな棘として心を刺しても、一度位馬鹿になってみたかったんだ。
それにしても俺はお前に対して甘いよな。これが数世紀前なら間違いなくお前の船に乗り込んでカトラスを突き付けていたに違いない。突き刺すの間違いか。
今でも変わらない。対面で持つナイフがカトラリーに変わったとしても。
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