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お前はそこで笑っていて。
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40 :
海
02/08-04:10
>(まんまるお月さま、海に映ってキレイでキレイなのですよ)
シー君はきょうもぼんやりと空をみあげます。
きょうのお月さまとお星さまはとってもごきげんで、どうしてそんなに楽しそうなのか聞いてみたら、「きょうは雲さんが、おやすみをとっていっぱいいっぱいあそんでいるから」と答えました。
でもけっしてふたりとも雲さんのことがきらいだからというわけじゃなくて、雲さんのあそびにでかけていくうれしそうな顔をみたら、今夜の空をぴっかぴかにてらす元気がわいてきたんだっていってました。
>シー君もそんな子になりたいのですよ。
>雲さんにもお月さまにもお星さまにもなりたいのですよ。
シーくんは、おもちゃばこをもっていないので大事なものはなくさないようになくさないように一か所にまとめておくのですよ。ぎゅっぎゅ。ぎゅっぎゅ。
アーサーの野郎は、木彫りのちいさい兵隊さん人形をたくさんくれました。パパはとママは、ふたりでいっしょに作った可愛いおにんぎょうをくれました。菊はシー君がほしかったロボットのおもちゃをくれましたです。
おもちゃばこがないけれど、シー君はみんなを一か所にあつめてます。
姿もかたちも大きさもみーんなちがうけど、シー君がみてないあいだにこわれたりケガしちゃったりなんてことはないので、きっとシー君がみてない間も仲良しなのですよ。きっといつかしゃべりだすとおもってシー君はずっとたのしみにしてるですよ。
#でも、
ここでシー君が、あそんでる間にこの兵隊さんのうでをぽっきりこわしちゃったとします。そしたらきっとシー君は悲しいです。でも、悲しがるのはシー君だけじゃないです。ひとりがひとつがこわれただけでみんなかなしみますですよ。
シー君がおもちゃばこがないために一か所に集めたおもちゃたちは、いつしかとっても多くなっていたのですよ。それはとてもうれしい半面、どれかひとつこわしてしまえばみんな悲しむ。だいじなものがこわれていくような気がして。
シー君はより大事に大事にしながらみんなと遊ぶのですよ。いつかしゃべりかけてくれるときに、皆がシー君にぷんすかと怒ったりしないように。…いえ、本当はおもちゃがなくなっちゃうのがこわいだけなのです。こんなこといったらアーサーの野郎に笑われちまうので、きょうのごきげんなお月さまとお星さまだけに教えてやるのですよ。
どうかシー君のおともだちに雷や雨をふらせてこわさないように雲さんにも言ってくださいね。雷の音でびっくりして、シー君が雨で手を濡らして、手からおもちゃを落としてしまうことのないように。
>(おやすみなさいですよ、シー君のだーいすきなせかい!)
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