一覧
┗
bouquet of May-Lily
┗8
8 :
Arthur
03/28-18:24
帰りが遅いだとか、暫く会えなかったという事に対して機嫌を損ねてみせるのは悪手中の悪手でしかないと思う、という話。
具体的な例を以って考えてみて欲しい。残業に残業を重ねたにせよ、浮気して来た帰りにせよ、夜遅くに恋人の待つ家に帰ったと仮定する。
そこで恋人が、毎日毎日遅くまで仕事仕事って、仕事と私どっちが大事なのよ!とか荒れた様子で詰め寄って来たとしたら、どう思うだろうか。大抵の奴は、疲れてるのに何で家でまで小言を聞かされなければいけないんだとか、こんな事なら帰らなければよかったと感じ、尚のこと家から足が遠のくのではないだろうか。
対して、食べ易いものを作っておいたから食べられそうなら用意するから食べてね、とでも言って笑んで迎えられたらどうだろうか。まあ物がなくても、温かな言葉だけでも良い。そうすれば、ああ、こいつの為にもうちょっと頑張って早く帰れるようにしようかな、だとかやっぱりこいつと居た方が癒されるな、なんて感慨を抱くのが人の常ではないだろうか。
もう一つの選択肢として、あなたが居なくて寂しかった、と甘えてみせる事もあるにはあるが、これは酷く相手を選ぶ行為だと思う。それで可愛いな、こいつには俺が居ないと駄目だな、と思う奴も居れば、疲れてるんだから空気読んでくれと冷める奴も居る。一種の賭けの様なものだから、俺はあまりそうしたいとは思わない。
或いは、極限まで疲れているなら誰も居ない家に帰ってまっしぐらにベッドに直行したいという意見も少なからずあるだろうが、それはまた別の話として、だ。
どれ程間が空いたとしても、帰って来てくれるという事は、それだけ相手が心を向けてくれているという事に他ならない。それを良しとして受け止める事が出来るなら、少なくとも機嫌を損ねる様な真似はしない筈だ。
最後に帰って来てくれるなら、何処で何をして居ても良い。俺はそれだけで十分だ。
……まあ、そんな事を思えるのはお前が恋人だからかも知れねえとも思う。存分に愛されてる自覚も甘やかされてる自覚もある。心に余裕があるというのは、何事に対してもアドバンテージだよな。
[
返][
削][
編]
[
戻][
設定][
管理]