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雨によく似た涙の雫
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2 :Arthur
07/22-03:49

あいつと離れて、何年経ったか覚えてない程度には、時が過ぎた。

あいつの誕生日が来る度に思い出してはいたのに、何故か今年だけ、無性に寂しくなった。

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きっともうお前はこの世界にはいないんだろう、俺がそうだったように、他の拠り所を見つけて、幸せに過ごしているんだろう。

そうじゃなきゃ、困るんだ。

俺は相変わらず"こう"だから、時々お前を思い出すけど、お前はきっと前を向いて歩いていると、そう思っている。

俺が昔書いていた、同じ(だと思う)名前の日記が見つかったこともないし、過去を振り返る質じゃなかったように思うからな。

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あの時の俺は今と変わらず寂しがりで、お前の帰りを待つのが嫌で仕方がなかった。
最後は無理だと泣いて、泣いて、そして別れを告げたけれど、あの時の、お前の言葉を、何となく覚えている。

あの時、お前は俺を引き留めたかった?
俺がもっと我慢強くて、お前を信じていられたら、違う未来があった?

これはあの頃、何度も何度も繰り返してきた自問自答だった。
その答えは有りはしないし、もうわからない。
きっと正しい答えなんてなかったからだ。

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今になって思うのは、俺は幸せ者だったということ。
愛されていた自覚もあったし、俺なりに愛していた。

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