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雨によく似た涙の雫
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3 :Arthur
07/22-04:03

俺たちの出会いは、それはそれは運命的だったと思うんだ。なんて。

なんのことはない、共通の友人である普の紹介だった。
あいつには迷惑かけた気がする。のろけたり、愚痴ったり、叱られたりした。
あいつももうこの世界にはいなくて、誰もいなくなった場所に、俺が戻ってきたものだから。
俺一人の感情だけがあって、何も反響しない、寂しい気持ちが根を張るように。

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好きだったのは、理屈じゃなかった。
甘やかしてくれる、傍にいてくれる。
それを当たり前に与えてくれたのがあいつだったからだ。
誰でも良かった訳じゃない。
だって俺たちは、出会ったんだから。
そうなる為に出会ったんだ。

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日記の書き方も忘れてしまってる。
それくらい俺は書斎でペンを握らず、日記というものをつけることをしなかったんだ。

過去に燃やしたあいつへの想いは、もう忘れなきゃいけないと、自分に言い聞かせたかったから。

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