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雨によく似た涙の雫
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4 :
Arthur
07/22-04:26
不毛なことをしているのだと、今こうして言葉を綴りながら思い知る。
古い携帯は新しくなり、そうして代替わりする度にお前のことを忘れていった。
過去の媒体にお前のメールが、もしかしたら残っているかもしれない。
そう思ったら、胸が熱くなる自分が憎い。
だってそうだろう?そのメールを貰った時の俺はきっと、満たされてて、お前に素直になれずに、ひねくれた態度ばかりとっていたはずだ。
未来なんて見えっこないから、俺は未来を信じてやまなかった。
#不可能なことだけれど、お前との"永遠"を。
>ーーー
あの頃のように日記をはじめてみたけれど、本当は、そんなに書くことなんてないんだ。
過去のことを、一人で書きなぐるだけだからな。
>ーーー
正直、どんなことをしてどんな話をして、どんな風に抱き合ったかなんて、覚えちゃいない。
お前のしぐさも、笑いかたも、俺をどんな風に抱き締めていたかすら、たった数年で忘れてしまった。
#それでも、なぁ、___。
今思い出しても狂おしいほど、俺は愛されていたと思うよ。
当時の俺はきっと忘れたがっていた、そんな思い出を、今は、一つでも多く思い出したいと、思うようになった。
お前との思い出は、とても美しくて、時折醜くて、ひどく安っぽいものだった。
それが俺を虜にして、忘れたつもりが記憶の底で息づいていたんだろう。
#もう会うことは叶わないけれど、
>ーーー
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