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雨によく似た涙の雫
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41 :
Arthur
06/24-02:00
妖精たちのおかげで見つけた。
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本が雪崩れたようだ。
めちゃくちゃになって、埃が舞って、それから何の音もしなくなった。
俺だけここに取り残されたようで、書斎にいるのは落ち着かない。
片付けをずるずると先延ばしにする俺がいけないんだとはわかっているけど。
あの頃は戻らない。
ここに並んだ本たちが、まだ色鮮やかな背表紙で在った頃には、もう。
>ーーー
いつか朽ちて果てるだけが理であるなら、自分がここに居たという証を、何かを残しておきたいと思うのは自然なことかもしれない。
本もそのうちの一つだろうか。
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