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ニンゲンの愛し方。
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34 :
ギルベルト・バイルシュミット
02/28-04:33
#ニンゲンってのは滑稽だ。
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#たかが脳の錯覚を愛と呼ぶ。
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#だから俺も、ニンゲンの筈。
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雪が溶けた…気がする。
寒さは変わらねぇのに雪が降らないし積もってねぇ。
そうやって、俺の心も溶けりゃ良いのにな。
俺は凄く不器用だと思う。…自分で言うなって?ほっとけ。
親父が居なくなってから俺の心はずっと冬で、吹雪が続いてるんだ。
視界も悪くて、陽射しもなくて、雪がどんどん積もっていく。
雪に遮られて大事なモンが見えねーんだよな。
そもそも、俺の中で大事なモンって何だったんだろうな。
親父は勿論、他にも沢山あった筈なんだ。
ヴェストも大事だった。
坊ちゃんも、エリザも…まぁ、大事だった。
ヴェストも坊ちゃんもエリザも何も変わっちゃいねぇ。なのに、俺は何故そいつらを大事"だった"と過去形にしちまうんだろうか。
親父が居る事が前提で他の奴等も大事に出来るのなら、俺は酷く勝手な奴だ。
特に、ヴェストは大事な弟だってのによ。
こんな俺を親父が見たらどう思うんだろう。
俺が今こんなだから、クニとしての機能を停止しても親父に会えねぇのかな…
だったら俺は、何の為に国民や弟を犠牲にして眠りに就いたんだ?
…やっぱり俺は、自分勝手だ。
胸張って親父に会う為にも前を向いて、親父が居なくなっちまった事をしっかりと受け止めるべきなのかもしれないな。
今の俺は親父に撫でてもらう資格は、無い。
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