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┗愛慕(42-46/46)

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45 :
10/05-17:12

大切だった、あなたへ。

あの日の出来事から幾つかの年を重ねました。私の心も漸く落ち着きを取り戻し、今は以前と変わりなく過ごしております。
正直なところ、私…アーサーさんのことを少しも恨んだりしていないんです。
だって、あなたが下さった数え切れない程の幸福は確かに其処にあってその時の私は満たされていたのですから‥。
どちらかと言えば、感謝しています。こんな私でも懸命に愛して下さったこと、傍に居て下さったこと今思い出してもとても幸せな日々でした。
ですから、どうかその心に重くのし掛かったままの想いを捨てて下さい。私のことを一刻でも早く忘れ自由になって欲しいのです。それが私の今の願い。

アーサーさんに届きますように…。


2013.5.3 本田菊

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44 :
08/24-19:52

ああ、懐かしい。
ここはに来るのはいつ以来だろうか…。
長い歳月が過ぎ、ここには俺を知っている人はきっといないだろう。
それでもペンを取り少し綴ろうと思う。



数年前、俺は逃げた。逃げ出したんだ。大切なアイツを置いて。
別れを告げられた時でさえ、何も言わなかった。いや、言えなかった。
辛い?寂しい?悲しい?怖い?返す言葉が無かった?
違う…どれも違う。臆病な俺はどうして良いかが分からなかった。返す言葉が見付けられなかった。
あの頃の俺はまだまだ未熟者で…自分以外に手が回らなかったんだ。
しかも、アイツは俺よりも年上。
アイツに見合うようにと色々な努力をして、出来る範囲内で甘やかしたり格好つけたりもした。
どんなに頑張っても結局は懸命に背伸びをした子供のままだった。いつしかそれが苦しくなったのかもしれない。

ずっと一緒に居るとか軽々しく言ってしまった俺は、大馬鹿者だ。
永遠なんて有り得ない。この世はいつ何時、如何なる事が起こるかなんて誰にも予想出来ない。
そんな事は頭では分かっていたつもりだった。つもりはつもりでしかなくて…きっと当時は1つ1つの言葉の重みを理解仕切れてなかった。例えそれが嘘偽りのない本心だったとしても。
あれから少し大人になった俺は、今になって漸く完璧ではないが理解出来たのかもしれない…。

昔の俺にはアイツとの出逢いや恋愛は早過ぎたのかもしれないな。
アイツは俺には勿体無いくらいの、優しくて可愛らしくて素敵な人だった。
そんな人に俺は最低最悪な事をしてしまった。今でも後悔しているくらい。
本来なら自分自身の気持ちを告げ、きちんと終わらせるべきなのに、それすらもしないで逃げ出し、アイツの連絡先や思い出とかを全て消した。でも、不思議な事に此処だけは消さずに残していた。
俺が不在の時に綴られていたアイツの言葉に目頭が熱くなった。
あの時、此処を見ていれば何かが変わっていたのかもしれないな。

今更許してくれとは言わない。許されたいとも思っていない。
ただ、ありがとうと言いたい。こんな俺を最後まで愛してくれて。感謝してもしきれない…と。
そして、ごめんな。弱い俺で。お前を支えられずに潰れてしまって…。
俺の言葉はもうアイツに届かないだろう。それでも、お前との思い出が詰まったここにしたためておく。





> ファレノプシスの花束をあなたに…
>              2012.8/24

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43 :
08/24-18:26

# 元気にしてるか?
> 俺はまあまあ元気だ。

# 体調の方はどうだ?大丈夫か?
> 俺は今のところは平気だ。

# ちゃんと寝てるか?
> 俺はまた不規則な生活をしてる。

# しっかりご飯食べてるか?
> 俺は暑さで少し食欲が半減してる。

# 今でも涙もろいか?
> 俺は相変わらず涙もろい。

# 一緒にいた時、幸せだったか?
> 俺は幸せだったぜ。

# お前は今、幸せか?
> 俺はどうだろうな…分からない。



俺はもうお前の傍にはいないけど、いつまでもお前の幸せを願ってる。
誰よりも幸せになってくれ。

いつかまた会えるのならばその時は、謝らせてくれ。
それから、感謝の気持ちを伝えさせてほしい。

遅くなってごめん。
待たせてごめん。
逃げ出しごめんな。

今まで本当にありがとう。
さようなら、菊。



さて、俺は再び眠りにつくかな。
目覚める事のない永い永い夢の始まりだ…おやすみ。

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42 :
09/24-01:41


アーサーさんは、元気になさっているのでしょうか?
また、体調などを崩されていないか心配です。

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