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150 One of them
201 ◆人類最強の恋人◆
226 わんこ系新兵と○○系兵長の日常

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9 人類最強観察日記
23 勢い余って。

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79 Cloud 9

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>どの本からも頁を捲る度に色んな気持ちを貰っていて、とても大好きで愛読させて貰っています。そっと、ファンコールを兼ねて並べさせてください。
>勝手に置かせて頂いているので、愛読返しは不要です。

甘くて少し酸っぱくて、微かにだけどほろ苦い。そんな人に恋をした。…恋、なんだと思う。あの人と私は特別な関係でも何でもないけど、ううん、寧ろあの人にとって私の存在なんて「多数の中の一部」に過ぎないものかもしれないけれど。それでも私はあの人に惹かれてる。…こうやってまっさらな帳面に思わずペンを走らせてしまう程に、私のあの人への気持ちは溢れて止まなくて…あ、やだ、ユミル！いつから居たの！？駄目よ見ないでってば。これは何でもないんだから、ただ今日の訓練記録を記してるだけなの！だから見ちゃ駄目！駄目だってばー！！

>(頁は皺でくしゃくしゃになっている。)

今日はとても涼しくて心地良い風。訓練を終えて寄宿舎へ戻る途中、隣でサシャが鼻を引くつかせながら「今日の昼食は芋のシチューです！」なんて言って、風に乗ってきた匂いだけでメニューを当てていたけど…でも私とユミルの鼻ではそんな匂いに気付かなかったんだよね。メニューはどんぴしゃりでお芋のシチューだったけど。サシャって凄い。

――風が吹く中で私の鼻先を擽ったのは料理の匂いじゃなくて、花の香り。ほんの少しだけ前を歩く二人に気付かれないようにそっと目を向けると、赤い花が咲く小さな花壇の前にあの人が佇んでいた。…思わず足を止めそうになるのを堪えて遠くから盗み見るのだけで精一杯だったけど、横顔が、見えた。今まで見た事の無いような穏やかな顔付きに少し驚いて、花を愛でる趣味があったなんてと意外な発見をして、それから心臓が、

心臓が、うるさい位に鳴り出して真っ赤になった挙句、ユミルに訝しがられてサシャに思いっきり心配させちゃっただなんて、恥ずかしくて誰にも言えない。