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┗爪痕、(1-10/28)

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10 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/09(月) 19:28

理由を教えてあげようか。





私が君の知ら無い処で書く理由さ。

君が知っている私の手記と、其の横に或る君の手記。
書き込まれている頁数が多いのは?そう、君のだね。
私は其れが誇らしく、嬉しいのである。莫迦がと吐き捨てられても結構。

此れこそ過去の栄光と云う奴か。ふふ、本当に本当に、莫迦らしい事で。

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9 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/09(月) 19:27

盾と矛とは




死ねと云われて死ぬと返すと死ぬなと云われた。此れは悪く無い、寧ろ好い。

依存しろと云われて依存すると余裕が無さ過ぎると云われた。此れは如何か。

盾と矛とは私と君で、詰まる処は此の様だ。

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8 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/09(月) 09:29

此処は存外疾く見付かると思っているけれど、其れで如何なるか迄は糖分不足の此の脳味噌じゃァ判ら無いよね。
何か伝えたい訳でも無く。吐き出したいと云う程切迫してる訳でも無い。

彷徨っている、此れに尽きるか。

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7 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/09(月) 09:26

病気である。



一日目。食物を見ると嘔吐を伴わない吐き気に見舞われる。
二日目。此の日も嘔吐無し。吐き気は弱まるも固形物は摂取出来ず。
三日目。吐き気が治まり七食振りに堅くは無い普通の豆腐を摂取するも気分が悪くなる。夜は食べず。
四日目。吐き気は無いものの相変わらずの食欲不振。食物に関して無感動、無感情。夜に汁物のみ摂取。

病名を知りたいかい。昔から云うだろう、何とやらの病と。
莫迦莫迦しい話だが実在するらしい。特効薬は残念ながら無いのだそうで。其れこそ死ななきゃ治らないのでは?

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6 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/08(日) 20:00

二人で書いていた手記、保管したいのだけど改めて云うのもなっていうのと勝手に弄るのはなっていうので伝えられて無くてもじもじしてるから存分に萌えて善いよ(上から)

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5 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/08(日) 19:50

懲り無い男だなと織/田/作に告げられた。真顔で。うん、其れ茶化して欲しかった否君に云う事じゃァ無いよね判ってる私が間違ってた。

其の表現が正しいかは判らないけれど、そうだなァ。私だって、如何して良いか判らない時くらい有るのだよ、としか。
彷徨っているんだ。迷路から抜け出せ無いのさ。此のまま出られ無くて善いのか、出るなら何処に向かうのか。私は如何したいのか?

私にだって判らない事くらいあるよ織/田/作。そう云ったら、天気予報が雪の予報だと教えてくれた。買い被りが過ぎるよ。

___


「聴いてよ織/田/作。振られた四日後に振った男に膝蹴りされて歓んでしまったのだけど私」
「マゾだったのか」

違う、そうじゃ無い。

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4 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/08(日) 19:30

私達に、明日は無い。



世の中と云う物は暗くも明るくもなく只其処に在るだけの物であって、生きると云う事もまた同様に只生殖行為の末に出来た産物であって意味等無いのだと知っていたにも関わらず私達は意味を求めて此の世を彷徨う。
愚かしい其の行為に吐き気を覚え死を試みるも何時も何かに其れを阻まれ、常に見えない物に生かされている感覚は拭えず。其れでも生きる事に意味は無く。かと云えば人と云う物は余りに脆く、呆気なく死んでいく。

そうして色々な物に置いていかれた私に、明日等無い。
只々、今が続いて止まらない。今が一生、終わら無いだけだ。

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3 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/08(日) 19:27

二足歩行で歩けるようになったのだから食べ無くても生きていける身体に進化すべきだとは思わ無いかい、と敦君に問い掛けたら「行く行くはそうなったとしても太/宰さんが生きている間には無理だと思いますけど?」と心底莫迦を見る様な眼で見ながら云われて一瞬真顔になった。可愛い後輩だなァ本当に…。

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2 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/08(日) 19:18

洗って、切って。



ある朝、彼を殺した。
何度も刺すような陳腐な殺り方はしなかった。其の手口はこうだ。

私は彼に気付かれ無い様に変装をしてから、外出しようと部屋から出て道を歩く彼に声を掛ける。済みません、道を御尋ねしたいのですが。彼はあゝ見えて御人好しだから無視はし無い。そうして人気の無い道を歩くような場所に案内させて、後は刺すだけだ。
君が悪いのだよ、私に嘘を吐くからと私は云った。云いながら刺していた。深く、抉るように。次いで、私は嘘を吐かないから、約束を果たしに来たよと云う。刃物を抜いて、もう一度深く刺しながら。

現実はそう簡単に殺られてくれるとも思って居ないし、そもそも只の妄想なので現実の私では無いからそうしたい訳でも無い。只妄想をしただけだ。

そんな妄想をした直後に彼と数日振りに逢った。

さっき一度脳内で死んだ彼と其れは其れは愉しく話をして、最後は抱擁してお休みと告げ合った。
そうして話す直前までは、数時間置きに脳内の私が、死にたい、寧ろ死んでくれと呟いていたのに。其れがすっと消えていった。
満たされていた。紛う事無く、現実の彼に満たされた。

罵ったって殺したってきっと満たされる事は無い。
彼は、私の水だ。大袈裟では無かった。

一回飲めばずっと生きていける身体なら良かったけれど、直ぐに喉は渇くだろう。そしてまた脳内で殺すのだ。淡々と。取り乱したりはせずに。
死なれたら、私も生きていけない癖に。

如何して私達は出逢った、のか。

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1 :太/宰/治(文/豪/SD)
2017/01/08(日) 19:16


古傷が痛むのは、脳の錯覚だそうで。

>独白/悲観/R18

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