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琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…
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我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/23(火) 10:47
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…ぶっ倒れた。
遠目に伊/之/助の煩い声が聞こえた気がする。
──…で、今…俺はベッドの上だ。
どうやら鬼の一撃で軽い脳震盪を起こしたらしい。
今も、確かに視界が少し…くらくら、する。
殴られた後の事は、何も憶えちゃ居ないけど。
伊/之/助が言うには…その後も俺は動けてはいたらしい。
後は、
> 弱味噌の癖に俺様を庇うんじゃねぇ!!
はい、ご尤もですよ。
弱い奴が何をやってんでしょーね。
ごめんって。
でもさ…弱いからこそ庇ったんだろうが。
俺じゃ役に立てないから。
頼りの親分が怪我したら困るじゃない。
あーあ…こんな事で泣いちゃってさ。
いつもなら、だらしねぇって言うとこじゃん…お前。
猪の被り物から凄い涙、出てんですけど。
血が出てるって? 大丈夫、大丈夫。
これ、多分…前の傷が開いただけだわ。
だから今回のは重症じゃない、筈。 ──…あぁ、でも…頭、おっも。
違和感が凄い。 脳味噌…更にちっさくなった?
いやいや重いんだから…まさか腫れた?
抑々、脳って腫れんの?
あー…いいや、そんな事はどーでも。
それよりも…良く良く考えてみれば怪我したのは頭。
# 意識もそうだけど、記憶がぶっ飛ばなくて本当に良かった。
ちゃんと皆の事…憶えてる。
爺ちゃん、獪/岳…
煉/獄さん、派手/柱…
伊/之/助、禰󠄀/豆/子ちゃん…
──…炭/治/郎…。
# 忘れたりなんかしたら、きっと凄ぇ怒るんだろうなぁ。
# それとも…泣くのかな。
# あの赫灼の目をさ、潤ませて。
# 俺にしか見せた事の無い。
# あの何処か、弱々しく名を呼ぶ泣きそうな顔…。
# この間に逢った時もそうだ。
# 彼奴は…頻りに俺の頭の包帯を気にしていたっけ。
# 聞かれたけど、俺が直ぐに逸らかしちゃったんだよな…。
# 駄目なんだよ…炭/治/郎。
# お前にはもっと、優先すべき遣る事があるだろ。
# 俺の怪我なんて…気にしてる場合じゃないんだぞ。
はぁ…
折角…傷口が塞がったから髪を洗いたかったんだけどなぁ。
やばい…今の俺、凄く血腥いんじゃない?
やだやだ、髪の色とか大丈夫!?
ぐるぐる巻きで自分の髪が全然、見えねぇし!
まさか血で染まって赤くなってないよね?
やだよ、これ以上…髪の色が変わんの。
唯でさえ金色でも未だに気味悪がられてんのに…!
異国人じゃあるまいし!
あ"──~─…、今は朝餉も食べる気にならん。
代わりに点滴でも打って貰おうかな…。
今、食べると吐きそう。
でも、出来れば夜には甘い物の一つでも食べたい。
# 吐きそうだけど、
# 炭/治/郎のおにぎりだけは食べたいなぁ…。
# あれを食べたら傷なんて直ぐに治りそうな気がする。
# …という、か…
炭/治/郎が居ればいいのに。
逢いたいなぁ…。
炭/治/郎…
逢いたい、よ……。
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