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琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…
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41 :我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/29(月) 07:28

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……、…───ん。

…?

あ……、たん/じろ…

# こいつ…何つー幸せそうな顔、してんのよ。
# というか…
# あ、あれ?

# 俺…炭/治/郎と寝、て……っ!!?



……お、思わず飛び起きてしまった。

幸い…任務で疲れてんのか、起きない。
よ、良かったぁ…。
かくいう俺も今、顔…凄い事になってんだろうな。

折角、我慢してたのにさ。
久し振りに…思いっ切り泣いた気がする。

# 頭の傷……やっぱり心配させてた。
# ごめんな、…俺、それでも誰かを守りたくて。
# 俺なんかでも誰かを守れる方法、これしか思い付かなくて。
# でも、これじゃ誰かを守れても…──

お前の気持ちを守れてないよな、こんなんじゃ。

ごめん。
お前の事を何よりも…一等に優先してあげたい筈、だったのに。

# 炭/治/郎にも、さぞ思い切り怒られると思ってたけど。
# 彼奴は唯…話を聞いた後は唯、無言で暫く抱き締めてくれた。
# …ほんの少し、怒っている音はしていたけれど。

# ……?

# あっ、…そうだ。

…向日葵…



炭/治/郎が、俺にくれた花。

大抵は大きい向日葵が好まれるけれど。
くれたのは、少し花が小振りな小さなヤツ。

まさかこいつ…花言葉、知って、る……?

# 孤児の時…
# 周囲の音の汚さが嫌で、せめてと花の本を読んでた。
# 花は綺麗でいい。
# どれだけ汚れた場所で育とうが、必ず綺麗な花を咲かせる。

# …俺も、そうなれていたらいいな…。

# なぁ…炭/治/郎。
# 俺も綺麗な場所で育つのは叶わなかったけど、さ。
# 俺も此の向日葵みたいに…綺麗に花を咲かせられているのかな?

…にしても、綺麗な黄色だ。
俺の髪とおんなじ色。

うん…、…後で大事に押し花にしなきゃ。
残したい、…ちゃんと。
この大きさなら俺でも出来る。

今から任務があるから其の間、預かってて貰おう。

# 起こさなくてごめんな、炭/治/郎。
# 俺…もう少ししたら、行って来るよ。

というか、お前…
この俺の誘いを断りやがって、さ。
何なの…俺から受け取るのは嫌?

──…なんて。

本当は解ってるんだ。
お前は、そーいう奴だもんな。

# 今迄は…愛には見返りが必要だと思ってた。
# そんな俺に無償の愛を教えたのは…こいつだ。

> 一緒に居られるなら、他に何も要らない。

> 手を握るだけでも、俺からすれば鰻重よりも価値がある。

ふひ…っ、何だよソレ。
俺の片手は、そんなに価値が高いの?
じゃあ…しょうがないね。

でも、それじゃ俺の気が済まないから…
せめて…お前の口の方に、予約しておくな。
せ、接吻位は素直に受け取れよ。
次は……先の事も、もっとシて貰うんだから。

じゃ。 また後でな、炭/治/郎。



# 一輪は、『 一目惚れ 』。
そうだね、お前は俺に逢う迄…
そういう感情を抱いた事が無いって言っていたから。

# 小振りな花は、『 愛慕 』。
お前から惜しみ無い位に伝わって来る。
それはもう、逢う度…" 好き "、" すき "…" スキ "って音が半端無い。
というか寧ろ煩い。 音量下げろ!

# 俺と同じ髪色の…黄色の花弁は、『 未来を見つめて 』
……悪かった、よ。
そうだよな。 お前と此の先も一緒に、生きていくんだもんな。
今度からは…ちゃんと自分の身躰の事も考えるから。

俺も、だいすき。


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