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┗琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…(51-60/61)
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60 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/09/26(木) 11:34
>
人間、満たされちゃうとさ…
何にも言えなくなるってヤツ。
あれ、解るわ……正に其の通りだって熟々、思う。
ほんと、マジで。
なーんにも言えなくなる。
何ていうか、本当に頭…働かない。
どうしよ…俺、唯でさえあまり頭も良くないのに。
……馬鹿になっちゃいそ。
# ああ、たまんない。
# 俺の耳は今…沢山の炭/治/郎の音で満ち溢れてる。
…ふひひっ。
# 幸せ。
>
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59 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/09/17(火) 02:43
> ♡
やっ……ば。
こんな、…こん、な。
# こんな炭/治/郎を見られるのは、俺だけ。
# 俺だけ…なんだよなぁ。
# 優越感、…堪んないんだけど。
# こんな四角四面な男が、熱に溺れて…慾を貪る姿を。
# 俺以外に、誰も知らないなんて。
# あぁ、可愛い。
# 可愛い。
# 俺だけの、たん/じろう。
# 此の儘、お前の熱に満たされて…
# 溶け合っちゃえたなら…いいのに。
嗚呼…今宵も赫焉の瞳に溺れたいなぁ。
心のナカも、胎のナカも…炭/治/郎の欲望でいっぱいにされたい。
>
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58 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/09/11(水) 01:35
>
# 好き。
# 好き。
# だい…すき。
──…ぁ…
たん、…じ、ろ………
…っ…
# 本能ってさ、そーいうもんだよ…な。
# 欲しい、から。 求める、から。
# だから…それを、" 欲求 "っていうんだよ…───ね。
# あぁ…
弾けて、爆ぜて。
ナカまで刻み込まれたい。
奥まで。
もっと、奥まで。
もっと、
# 焼け爛れる迄、酔い痴れさせておくれよ…。
>
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57 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/09/07(土) 22:05
>
あ……
俺、駄目だ。
駄目だわ…──、俺。
# やっぱり…
俺…炭/治/郎が居ないと、本当……駄目みたいだ。
# そんな事、とっくに解り切ってた筈なのに…ね。
炭/治/郎。
炭/治/郎。
炭/治/郎…!
# 炭/治/郎が居ないと、何も耐えらんない。
疾うに、解ってた筈…でしょーに。
俺ってば、本当さ…──
# 弱くて、泣き虫。
でも、
そんな俺にでも出来る事があるのならば、
俺は喜んで…何処迄も寄り添うから。
どうか、
どうか、
# 優しく俺を照らしてくれる赫奕の光。
# 其れは時に焔となり、俺の心を包み…焼き焦がす。
# 爛れ…蕩け落ちる程の抱擁を齎す其れは、正に…──
# お前は、" 俺だけのヒノ/カミ様 "。
>
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56 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/09/03(火) 22:04
>
……、…。
# 思えばもう9月なんだなぁ。
………。
一応…そうはなってるけれど、どうせ定かじゃないし。
自分にとって大した事じゃないと思ってた。
# なのに、屋敷の皆は優しいなぁ…。
# 確かに…生まれたかもしれない日とは言われてる。
# でもさ、
# 生まれたという事は、捨てられた日でもある。
# それだけだよ?
# 俺さ、望まれて生まれて来てないから…
# 祝わってくれても、如何していいか解らんのよ。
# ごめんね。
# 折角…俺なんかの為に色々、してくれてるみたいなのに。
嬉しいけど、同時に凄く…居心地が悪い。
ううん…皆が悪い訳じゃないの。
俺が悪いのよ、俺が。
俺が。
………。
はぁ…───、変な時に屋敷に帰ってきちゃったな…。
皆に気ぃ遣わせてばっかりじゃん。
凄く、申し訳無い。
# 独り…部屋に籠ってさ。
# 何やってんだろうね…俺。
いつもは嫌なのに、
早く任務に行きたい…、…──逃げたい。
# 炭/治/郎に逢うの…怖い。
# 言わなかった事、怒るのかな。
# それとも…──
あぁ…、でも!
皆が来たら笑顔で出迎えなきゃ!
心配も迷惑も掛けたくないですし?
こんなダメな俺にさ、…優しくしてくれてありがとね!
# まだまだ鬼は怖いけど、
# 俺、鬼/殺/隊に入って良かったよ…爺ちゃん。
>
# ───…俺の、馬鹿…。
# 怖いなら、話せば良かったのに…ね。
>
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55 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/09/02(月) 09:18
>
雷は多い、風は強い、通り雨も頻繁。
こんな中で連日任務とか本当…ついてない。
# 蝶/屋/敷の皆さん、鬼過ぎません?
# 俺…病み上がりなんですけども。
はぁ……
幸い、鬼を討伐する任務じゃなくて…
鬼が出ていないか偵察と巡回だけ。
それだけだったから、まだ良かったけどさぁ。
# まだ遠くて雷の音がしてるんだよね…。
# まさか、また落ちてくるとか勘弁してよ?
# そうなったら俺…今度こそ死ぬから。
あ"…──、心無しか…静電気っていうの?
此の数日間…ずっと酷いんだよね。
やたら、髪がパリッ…パリッ、言ってる気がする。
# えっ、これ俺の毛根…大丈夫?
# まさか禿げないよね? …やめてよ?
何だったら…──全身、帯電さえしてる気がする。
# いやいやいや怖過ぎない? 怖過ぎんでしょコレ!?
# 呼吸も使ってないのに雷…纏わないでよ俺の身躰!!?
漸く!
漸く、蝶/屋/敷に帰れそうなのにさぁ!
こんなんで今から炭/治/郎に逢えんのかよ…っ。
# どうしよ、彼奴の手…触るの、こわい。
# 触った瞬間…彼奴、感電しない?
# うぅ…、でも触れない方がもっと辛いよぉおお…。
>
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54 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/08/29(木) 01:44
> 数日前。
笑えない。
まさか身躰の怠い原因が、熱だったなんて。
# はぁ……完全に俺の失態だわ。
# あの日、雨に濡れた儘…駆け回ってしまったから。
# これ絶対、炭/治/郎に知れたら怒られるんだろうなぁ…。
# まぁ、
# 既に伊/之/助に知られてる時点で、ほぼ絶望的なんですけどね!!
> この弱味噌がァ! 俺様に隠そうなんて臭ぇんだよ!!
いや、俺も熱があるとは思いませんでしたし?
というか…其れを言うなら臭いじゃなくて、「甘い」な?
それとも水臭いとごっちゃになってんの?
> 煩ぇっ! 一緒だろうが!!
いやいや全っ然、違うから。
うん…でも、ありがとね親分。
気が付いて屋敷の人、呼んでくれたのは感謝してるよ。
どーやって呼んだのかは気になるけども。
> あぁ"!? そりゃアレだ!! 餡掛けうどんだ!!
…………は?
# 駄目だ、会話成立しねぇわ…これ。
# つーか何よ、餡掛け饂飩って。 どゆこと? 食べたいの?
> 俺は此れから任務だ! 雌は雌らしく此処で休んでろ!!
だから雌って言うのやめろマジで!
俺、雄だから!! ──~…じゃなくって男だから!!
間違えんなバカ猪…っ!!
> あぁ"ン!!?
> てめぇ…権/八/郎と交尾してんの、ね/ず/公にバラすぞ!!?
やだやだごめ"んなさいぃ"…っ、俺が悪かったですぅっ"!!
禰󠄀/豆/子ちゃんにだけはやめてぇえ"っ!!
というか其の言い方もやめてぇ"っ、お願いだから"ぁああ"~…っ!!!
# ───~…っ、く、そ……
# 伊/之/助の奴の所為で余計…頭がフラついてきた。
# これ多分、熱…上がったな。
………。
今の内に彼奴への言い訳、考えとかなきゃ。
# …───。
# …──。
>
──…なんて考えてる間に、随分と日が経っちゃったな。
あれから何とか…熱は退いたけども。
結局、言い訳の一つも二つも思い付いちゃいない訳で。
こりゃ…素直に怒られますかぁ。
まっ、どうせ取り繕った所で彼奴には筒抜けなんでしょーけどね?
次に逢えそうな時迄には、蝶/屋/敷に帰りたいなぁ。
# 声を、音を、聴きたくて堪らない。
# 欲しい、今すぐ。
# 早く…
>
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53 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/08/21(水) 04:04
>
# あ”──~─……。
怠い、暑い、身躰が重い。
いや暑さは最近…マシにはなってきた気がするけども。
何だか、ぼーっとしちゃう。
# 流石に任務中は、確り全/集中してますけどね!
# 弱くても死にたくはないんでっ!
> けっ、弱味噌はやっぱ貧弱だな!!
お、ま……っ、何なのその言い方ぁああ"っ…!?
怠いもんは怠いの!
こっちはお前みたいに体力バカじゃないの! 繊細なの!
一緒にしないで頂けますぅっ!!?
# っつーか、さぁ…
何でまたお前が居るんだよ伊/之/助ぇ!?
どーせなら禰󠄀…──炭/治/郎が良かったわ!
> あぁ"!? 悪かったな雄/治/郎じゃなくて!!
いや誰だよ、それ!?
というか声うっさ…ッ! もう少しちっさく喋んなさいよ!!
> 夜中に権/八/郎の上で鳴いてやがるてめぇが何言っ…───
いやぁ"ああ───~─…ッ!! やだやだごめんなさいねっ…!!
というかデカい声で言わないでぇええ…っ!!!
# あぁ"~…ッ、もう…やだコイツ、っ……。
うぅ…、頭に響くわぁ……お前と居ると悪化しそ…。
あのねぇ~…俺は今、物凄ぉ~く怠いの! …解る?
だから、ちったぁ静かにしてて貰えません?
> ………。
…ん? ──…んん、っ??
# えっ、…いやに聞き分け良いな。 逆に怖いんだけど。
# けどまぁ、いっか…それならそれで安心したし見直したわ。
次の任務迄、時間…あるから少し寝よ…。
おやすみ、親分~…。
>
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52 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/08/18(日) 01:31
>
# 漸く帰って来れた。
任務が終わっても、続け様に任務が入るとか有り得ない。
だから鬼は嫌なんだよぉおおっ…!!
──…っ、はー……
身躰が汗やら乾いた血やらで、べったべた。
うぅ…気持ち悪い。
蝶/屋/敷に着いたら風呂に入らせて欲しい、切実に。
大体、こんなクッソ暑い夏の間に迄…出て来ないでよ鬼!
唯でさえ隊服だけでも暑いのに、羽織に脚絆と…──
ぐ…っ、考えただけでも暑過ぎんだよ此の格好!
あと蝉共! 巫山戯るなよ!? 俺の耳を殺す気!?
いや解るよ!? 鳴くのが仕事だし一生懸命なのも解る!
大事な求愛行動で鳴いてらっしゃるのは解ってますとも!
でもね、でもね!?
君達の鳴き声は俺の耳にとってはとんでもねぇ騒音なの!
解る!? 騒音! 何だったから爆音って言ってもいいわ!
だからお願い、俺が近くにいる時は鳴かないでくれない!?
# だから夏は嫌なんだよぉおお"──~─…ッ!!!
そういや、炭/治/郎は大丈夫かな。
こんな暑い中、禰󠄀/豆/子ちゃんの箱も背負ってさぁ…。
次に蝶/屋/敷に帰って来れんの、いつなんだろ。
# もう逢いたいなんて堪え性、無いなぁ…──俺。
# あ…、やば。
# 炭/治/郎の事を考えただけで…我慢が出来ない、とか。
# やだ…俺ってば助平? いや、けど花の16歳ですもん俺。
# 不可抗力でしょ?
# 今日、他に誰も居なさそうで良かったぁ。
# 此れなら安心して……、…──
>
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51 :
我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/08/15(木) 01:39
>
腰が痛い。
何がって、そりゃあ…もう。
彼奴も俺もお盛んな年頃の男の子なんでね!
# まぁ、彼奴はちょっと盛んが過ぎてる気はしますけども…。
# いや前言撤回。
# ちょっとどころじゃねぇわ、かなり元気過ぎるわ。
# 何だったら力でも体力でも普通に負けてる。
# …っつーか彼奴、どんだけ溜め込んでんのよ!?
# いやいや違う違うっ、そっちの意味じゃなくてですね!?
# いや、そっちの意味でも間違ってないですけども!!
不安とか、心配だとか。
牴牾しさとか…色々と混ざって我慢、出来なかったんだろうな。
欲しいって言われた瞬間こそ、恥ずかしさで誤魔化したけれど。
何処迄も不安定な其の音を、どうにかしてあげたかった。
俺なんかで炭/治/郎を満たせるなら、癒せるなら。
# 音が何処か切なげで…
# 俺が頭を怪我なんてした事もあったから、余計に。
# よっぽど、俺の身躰とか気にしてくれたんだろう。
# …炭/治/郎は優し過ぎる位に、優しいから。
彼奴は、そういう奴だ。
何処迄も無償の愛を俺にくれる。
俺からは何も返せてはいないのに。
いつも貰っているだなんて、答えになってないだろ…そんなのは。
なのに彼奴はいつも、そうだ。
確信した音を響かせながら、そうはっきりと答えてくる。
だから…それでいいと、
傍に居るだけで良いと、そんな事を躊躇い無く言える彼は。
いつも一等に欲しい言葉を俺にくれる。
重過ぎる程に、惜しみ無い愛を溢れ出す程に。
# 俺の幸せの箱は、既に蓋が閉まり切らない。
# それどころか零れ出して、箱が爛れてしまいそう…で。
# そんな箱の外側を丸ごと覆い尽くす程に、
# 炭/治/郎という名の大きな器ですっぽりと包まれている。
# あっ、…これ、一生…抜け出せないヤツだ。
# だから愛される時も、そう。
# 無意識に逃げてしまいそうな俺を必ず捕まえててくれる。
# 真っ直ぐ見つめて、射抜いて、戒めて。
# 一度、絆されてしまえば…後は、もう。
彼奴の名前しか言えなくなる。
何度も、何度も、何度も、
呼んで、啼いて、請いて、
# 炭/治/郎、
# たん/じろ…っ、
欲しい、ほしい、
彼奴が、全部。
彼奴の、全部。
# 愛も、熱も、欲も、
# あの赫奕の瞳に焦がされて、焼け堕ちる迄。
昂って、叫び掛けた俺の欲望の音すら彼奴に閉じ込められた。
# …やばい、思わず俺も声が大きかったかもしれない。
# だから助かったけど、多分…
# 此奴はそれだけの理由じゃないんだろうな。
# 今迄は長男として散々、欲しがる事を我慢して来た男。
# そんな男が我慢を忘れた時、自分のモノを囲わない訳が無い。
# 己の所有物だと見定めたモノは決して、離す気は無いだろう。
# 彼奴もきっと、俺と同じで本当は欲深い。
# そうじゃなきゃ、こんなに長ったらしい接吻にならない。
# 大方、自分以外に聞かせる気が無い。
# …そんなに、俺の声を独占したいんだろうね。
# あーあ、可愛いな俺の炭/治/郎は。
でも、でもね。
一つだけ困った事が。
限界だけは考えて欲しい。
聞かれたくないのはよーく解ったけど、さ…
# ──…ねちっこいんだよ、その接吻が。 息…出来ないじゃん。
…ばか。
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