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10 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/25(金) 01:56

─―─―─―─―─―─―─―─―─―──―─―─―─―
時刻は深夜、お屋敷の廊下。
蝋燭の炎が私の影を照らし出す。影は長く伸びて炎が蠢く度にその黒を燻らせてロンド。
影の先─廊下の奥へと視界を上へ、すると目の前に広がる闇。引きずり込まれそうな程深い闇に、鈍い眠気で重たい瞼が自然と持ち上がるのと同時に全身の皮膚が硬直して脳からは、けたたましく警鐘が鳴り響く。「五感を使え、危険を回避しろ」。
眼下には闇、夏の湿った匂い、燭台の冷たい感触、緊張により分泌され始めた乾いた唾液。
    ─が。
音が聞こえない。虫の音も木の葉が触れ合う時の騒めきも自らの呼吸音でさえも。


不意に、ぽた───と、音。


橙に照らされたブーツにできた黒い染み。
床に落ちた液体は……………………






>……………やぁね。汗よ、汗


茹だる程の熱帯夜。本当、なんて素敵なのかしら!
─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─

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9 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/23(水) 00:02

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>シンデレラの王子様が迎えに来てくれなかったら、貴女ならばどうする?

ガラスの靴を片手にお城の門を叩くのかしら?
運命の人ではなかったのね、とお伽話とは違う筋書きに絶望して咽び泣くのかしら?
私なら門を叩き壊してこういうわ。
「どうして早く迎えに来てくれなかったの?ガラスの靴はここにあるのに」
そして王子様の頭をガラスの靴で叩いてやるの。

>もし王子様なんて初めからいなくって、本当は空を自由に飛びまわる鳥だったら、貴女ならばどうする?

鎖のような言葉を紡いで鳥籠を作ってしまうのかしら?
運命の人なのに、と悲劇のような筋書きに絶望して涙を零すのかしら?
私ならガラスの靴を叩き壊してこういうわ。
「どうしてお空へ戻らないの?ガラスの靴なんてどこにもないのに」
そして鳥の背中を血だらけの掌で押してやるの。


貴方のことを運命の王子様だなんて思わないわ。そんなロマンティックな心は、灰を被って淀んでしまったもの。
悲劇だなんて思わないわ。私達の戯曲はラブストーリーじゃない、終幕にはまだ早いもの。

#(─でもね、胸がひどく痛むの。叩き壊したガラスの靴の破片が心に突き刺さったみたいで抜けないの)
─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─

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8 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/22(火) 00:20

─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─

貴方に言えなかった言葉がたくさんあるの。



言っておけば良かったと後悔している言葉がたくさんあるの。


──たとえあの時間まで遡る事ができたとしても、言えない言葉がたくさんあるの。



ここに書いてもいいかしら、喉の奥で今も塞き止められている言葉を、吐き出してしまってもいいかしら。
"あの言葉"を書くことができた時、オーガンジーのような透き通ってキラキラした気持ちで貴方に恋することが出来ると思うの。
ただの自己満足といえばそうなのだけど、ここは私の本のなか。

>少しだけ後ろを向いてみてもいいのでしょう?
─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─

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6 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/20(日) 01:26

─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─

>悪いモンスターは退治できたわ!


…なんて、ごめんなさい
きっと私のせいもあったんだわ
本当は貴方、こころ優しいモンスターなの?
それとも、『美しい王女を攫ってしまったのは心から愛していたから』
──なんていうのはただの言い訳?
私って馬鹿だから、何もわからないわ

>(真相は闇へと落ちていったのよ)

―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―

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5 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/19(土) 14:58

─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─
今日のお昼はお客様が2人。

>博学で魔法使いの彼

#御伽噺の主人公で夢見がちな彼女。


魔法の国から来たみたいで、私の知らない事をたくさん知っているの。
それにね、彼らは時々呪文を唱えるの。炎や水は出ないけれどなんだか頭が混乱してしまったわ!きっとそういう魔法だったのね。
とっても楽しい時間だったけれど、ちょっぴり疲れたわ。…少しお昼寝してもいいかしら?


迷子な貴女と魔法使いの貴方、素敵な休日を送って頂戴。



>あとね、……メイド長がお昼寝はいけません、って。
─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─

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4 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/18(金) 02:29

     愛する人は一人だけ。

#           無愛想な人。
#           礼儀知らずな人。
#           悪態ばかりつく人。
>            優しい人。
♥          ──初恋の人。

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3 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/18(金) 02:23

                           !!!!!!!!

#  !   世界観と言葉遊び重視
#   !   私の姿はひとつ
#   !   綺麗な言葉、幸せな言葉ばかりでないの。ごめんなさい
#   !  分からない事だらけで手探り中
#  ! 交流乱入大歓迎   (茶室に出没)

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2 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/18(金) 02:19

Alicia・ceres    (16)
                ─アリシア・セレス

・身長158㎝。少々癖っ気のある金髪は肩甲骨ら辺まであり柔らかく、緩くウェーブしている。薄い群青色で透き通っていて睫毛は髪と同色。土地柄か瞳は二重でハッキリしているが鼻は低く口も小さめであまり美人ではないのが小さなコンプレックス。細身で全体的に凹凸は少ないがすらりとした手足で顔も小さめの為自らが歩く広告塔となる事も。いつもは濃い茶色のパフスリーブ袖のワンピースで二の腕を半分覆う程度の長さで白く繊細なレースがあしらわれている。丸襟で黒いレースがついており、緑色のリボンを結んでいる。

・自らが当主であるためにその歳にしては少々大人びた表情や仕草を見せることが多いが、特に父母を小さい頃に亡くした事などに対して悲観するような事はなく幸せだと思っている。外へ出れば凛とした佇まい、当主として在るべき姿を見せるものの屋敷内では少々お転婆で年相応の表情をすることも。古くからの使用人の頭を悩ます事もしばしば。仕立て屋としての腕はやはり先代の父母には劣るものの一流と言える腕前。





>─────セレス家とは…
>150年ほど前から王族や貴族、発注があれば市民にも衣料品を提供し続けてきた仕立て屋。王族とは長い付き合いがあり由緒ある家柄。元はアリシアの高祖父が始めたしがない仕立て屋であったが実力と運でその社会的立ち位置を築いていった。本来であればアリシアの父母が当主である筈だが父母が死去してしまった為に弱冠16歳にしてセレス家を支えている。

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1 :アリシア・セレス(創作♀)
2014/07/18(金) 02:17

#私は仕立て屋。




─―─―かた、かた、かた、かしゃん―─―






#足踏みミシンが、糸と共にたった一度の出会いを紡ぐの。


―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―─―
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