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スレ一覧
┗ハリボテの中身がコチラです。(11-20/873)

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20 :長門有希(憂鬱)
2010/03/11(木) 00:09

#【ありがとう、サヨウナラ】#6

その後通行人の通報で救急車が到着。彼は直ぐに病院に運ばれたけれど、程なくして眠りについた。決して醒めることの無い眠りに。

―――――――
―――――
―――


彼が居なくなって半年。私は無気力な日々を送っていた。納棺の時の彼の顔が忘れられない。

幸せそうに、まるで夢を見ているかのような寝顔……その夢に私はいるの?その夢を私も見たい……そんな事ばかり考えていた。彼の近くに行きたい。彼とまた手を繋ぎ熱い抱擁を交わし笑い合いたいと。

しかしそれは叶わない。彼はもういないから。彼は恐らく天国へ行っただろう。後追いなんてしたら間違いなく私は地獄に行ってしまう。もう二度と会えないのならせめて……――

――……私は決心した。彼の所に行けないのなら、彼の夢を見続けようと。

穏やかな眠りにつくため私は大量の睡眠薬を用意した。決められた服薬数を大幅に超える量を一気に流し込む。

直ぐに眠気が襲ってきた。私は眠気に抗う事無く睡魔に身を任せた。

「これで……また会えるね……」

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19 :長門有希(憂鬱)
2010/03/11(木) 00:09

#【ありがとう、サヨウナラ】#5

彼の体は傷だらけだった。その代わりとでも言うべきか、腕に抱かれた少年は無傷で自分に起こった事が理解できず呆然としていた。

理解出来ないのは私も同じだった。けれど少年とは違い私は子供のように泣きわめいていた。

「ねぇ!返事してよ!こんなの嘘でしょ!?」

そのうちに少年の母親がやって来た。すみませんとかごめんなさいとか聞こえたが、私はそれどころではなかった。

呼びかけても返事の無い彼を無闇に動かす事も出来ずただただ泣きわめいていた。

――その時。

彼の右手がゆっくりと持ち上がりその大きく温かな掌が私の頬に触れた。

「ありがとう……サヨウナラ」

いつもと同じ笑顔。なのに悲しい。私は思わず彼の手を握って言葉を返した。

「サヨナラって何!?嫌!行っちゃイヤ!ずっと守ってくれるって……ずっと一緒にいてくれるって言ったじゃない!」

私の声とは無関係に、彼の手から徐々に力が抜けていった。彼は笑顔のまま……――――

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18 :長門有希(憂鬱)
2010/03/11(木) 00:08

#【ありがとう、サヨウナラ】#4

――……嫌な夢を見た。君が泣く夢。僕が一番見たくない君の涙。

泣かないで……僕の全てを君に捧げるから。僕の全てで君を守るから。

それでも君は泣き止まない。弱った僕は君の頬を撫でる。


「ありがとう……サヨウナラ」


……あれ?何でこんな事言ったんだろう。何でかわからないけど、何だか幸せだ。

あぁ、君との記憶が遠くなる……君の温もりも……君の声も……全てが離れていく……

泣き虫な君へ。
本当にありがとう。
短い間だったけど、
最高に幸せでした。

また会うときは、どうか笑顔で……


僕はそのまま眠りについた。深い深い眠りに……

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17 :キョン(憂鬱)
2010/03/10(水) 09:23

眠い……やはり普段と違う環境だと眠りが浅くていかんな。

#頭が回らん…

まぁ回すほど中身が詰まっちゃいないがな。

こういう日はミスが多くなりがちだから気をつけないとな。

今日は全国的に天気が荒れ気味らしいな。皆の生活に影響が出ないことを祈るよ。

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16 :長門有紀(憂鬱)
2010/03/10(水) 08:29

#【ありがとう、サヨウナラ】#3

「着いたー!」

駅前の駐輪場に自転車を置き乱れた髪も直さず、肩で息をしながら待ち合わせ場所へと急ぐ。

彼は私が編んだ真っ赤なマフラーをしているはず。クリスマスに間に合わず、年明けに渡した遅いクリスマスプレゼント。渡した時は「目立つなぁ」とか「服と合わせにくい」とか文句を言っていたが、その後のデートの度にしてきてくれた。きっと今日も……

「ゴメン、お待たせ!……って、あれ?」

待ち合わせた場所に彼の姿は無い。不思議に思い時間を確認すると既に待ち合わせの時間を10分過ぎている。今まで遅刻したことは一度しかないが、その時彼は一時間待ち合わせ場所で待っていたらしい。

「おっかしいなぁ…」

携帯を開き彼の携帯を呼び出しながら辺りを見回す。赤いマフラーは…っと。

その時大きなブレーキ音と小さな衝突音が聞こえた。何事かと音のする方に視線を向ける。

やはり彼を見つけるのは容易だった。相変わらず赤いマフラーを首に巻いてる。しかしその状況に愕然とした。

彼の体が宙を舞う。まるでマネキンのように軽々と、弱々しく。その一瞬はまるでコマ送りを見ているかのようにゆっくりと進んでいった。

そのうちに彼の体が地面に接する一度、二度と…

「イヤ…イヤァァアアア!!」


>……もう少しだけ続く。

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15 :キョン(憂鬱)
2010/03/09(火) 21:44

……愛読欄。それは己の読むオススメの書物をみんなに知ってもらう為の一覧。……だと思っている。

#そんなところに何故この日記の名前が!?

>変幻自在な硝子玉様。

おいおいおいおいおいおいおいおい…良いのか?こんな日記とも言えない日記を愛読入りして…こんな長ったらしいタイトルをわざわざパソコン立ち上げてコピー&ペーストするスレ主様を思うと頭が上がらないぞ…

これはお礼の意味も込めて愛読に入れさせてもらうしかないな。

こんなわけのわからん日記だが、更新も今後恐らくそれほど頻繁にはならないが、宜しく頼む。(土下座)

>……本当にタイトル無駄に長いなよな……まぁそれが売りみたいなところはあるが……

#愛読欄にこの日記のタイトルがあると笑ってしまうのは内密だ。

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14 :長門有紀(憂鬱)
2010/03/09(火) 18:03

#【ありがとう、サヨウナラ】#2

柔らかく美しい雪も見る分には良いのに、実生活に支障をきたされるとかなり鬱陶しい。

「もー最悪!」


今日は久々のデート。普段忙しくて会えない彼と朝から待ち合わせて気分は最高だった。…そう、眠りにつくまでは。

夜半から降り始めた雪は10センチと積もらなかったが、普段雪とは無縁のこの街の機能を奪うには十分だった。

バス、遅延。電車、運転見合わせ。タクシー、そんなお金無い!

とにもかくにも朝起きた私は絶望した。彼は街の中心に住んでいる。遅れることはまず無いだろう一方私は郊外に住んでいる。自転車で一時間半といったところか。

「…よし!」

絶望を希望?に変えるべく両頬を叩き気合いを入れると急いで準備を始めた。普段は一時間かかる支度を30分で済ませ、家を飛び出し自転車に跨り勢い良く漕ぎ出す。

車通りの少ないうちは車道の轍を走ったが、次第に交通量が増え歩道に移る。人々が踏み荒らした雪道がタイヤをとる。そのおかげで道半ばにして私は3度転んだ。

普段なら待ち合わせ場所まであと10分というところまで来た。しかし既に待ち合わせまであと5分を切っていた。

悔しさから軽く唇を噛みながら携帯を開きメールを送る。

『ゴメン><ちょっと遅れる;』

額に滲む汗を拭い再び自転車を漕ぎ出した。

>――…続く。

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13 :キョン(憂鬱)
2010/03/09(火) 08:20


え~、まずは誤解を解いておこう。

#貯金が三日坊主になったわけではない。

今はちょっと貯金出来ない状況なんだ。

>いや、本当に。

帰ったらちゃんとやるから!


――…と誰も見ていないであろう日記で誰も求めていない弁解をする。

#とりあえずページを流したかったのは秘密だ。

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12 :長門有希(憂鬱)
2010/03/09(火) 07:55

>適当な文。感じた事を言葉にする練習。読む必要も価値もほぼ無い。それでも、少しでも楽しんでもらえたらと思う。


――……遠くなる。君の声が、君の温もりが、君と重ねた記憶や時間までもが……

#【ありがとう。サヨウナラ】

3月――季節外れの雪が春へと模様替えし始めた街を白く染めていた。電車やバス、公共交通機関はあらかた麻痺している。

『ゴメン><ちょっと遅れる;』

「…まぁ当然だよな」

彼女からのメールを確認し、携帯を閉じる。待ち合わせに指定した時計台の周囲を行き交う多くの人々が携帯の向こうの相手に謝罪の言葉を並べている。自分のせいでもないのに謝るなんて社会とは随分世知辛いようだ。

青空と白銀に染まる街。冷たい風と柔らかな日差し。絶妙なコントラストが僕の時流を滞らせる。流れる雲は形を変えずゆっくりと流れていく。

不意に単音を連ねたメロディーが止まるのが聞こえた。聞こえたというのもおかしな話だが、間違いなくその単音が止まった時それまで僕が浸っていた世界が崩れる音がした。歩行者用信号が青く点滅し、忙しく人々が道路を横断している。

その中に小さな影が見えた。小さな影は道路上で右往左往している。その間にも信号が赤に変わる。思わず僕は、その場から少年に向かって駆け出した。

「さぁ急いで!」

僕は少年の手を強く握った。


>――……続くそう。

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11 :渚カヲル(EVA)
2010/03/08(月) 01:14

#胸を焼く焦燥感。

さながら地獄の業火のよう……

#身を縮こまらせる不安。

さながら深淵に落ちていくかのよう……

>己の力が及ばない事ほど恐怖することはない。

さぁ落ちよう。

眠りとも虚ろともつかぬ夢の中へ……

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