I HATE - ⊂*本Ⅳ*⊃

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40 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/19(日)　00：28

#編集済み (6/22 05:57)

一ヶ月。
早いものだよねえ、俺とシズちゃんがこの妙な関係になってからもうそんなに経つなんて。顔を合わせれば殺意と憎悪が行き交うばかりで、意思の疎通なんて論外だったはずなのにさ。本当、人生ってものはどうなるかわからない。

最初の頃は色々あったなあって思い出してみたりもするけれど、何だかんだ言いながらも一緒に居るのはやっぱり居心地が良いからなのか、はたまた別の理由か。
まだナイフは手放せないよ。手放すつもりも無い。あいつの怪力も、俺のナイフも、俺達の関係には必要不可欠だと思うからね。殺したいのも本当、＿したいのも本当。似ても似つかない感情をそれぞれ両手に持って、食い合うように触れるのが、きっと俺達らしい在り方なんじゃないのかな。
ろくに傷も残らない化け物じみた身体に、いつか消えない傷を付けてやりたい。それが叶うまでは、所有される側に甘んじておいてあげよう。
時間も言葉も傷も、何もかもを積み重ねて、最後に出来上がるのが何なのか。出来ることなら俺は君の隣で見てみたい。

しょっちゅう彼の気に障る俺の言動は面倒なことこの上ないんだろうなぁ、なんて思ってはみても直す気なんてさらさらないし、そもそも面倒な方が良いと言ったのは彼自身だから俺は俺のまま変わることは無いだろう。

欲しいなら全部あげるから受け止めて。そうすれば、代わりに君の全部を貰ってあげる。

予防線ばかり引く俺に君が告げた言葉が、今もずっと耳に残ってるんだ。嬉しかったんだよ、あれ。――直接言うには口が動きそうにないから、此処で言っておく。あは、また怒らせちゃいそうだ。

……真面目にのろけるつもりだったのに、やっぱり脱線した感が否めない。絶対向いてないんだよ、こういうの。

次の週末、終電で池袋へ“帰る”ことが出来るなら、真っ先に君に会いに行くよ。
夜が開ける頃には、離れられない、なんて二人して思ったりするのかな。

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39 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/18(土)　20：21

一人で居る静寂に耐え切れなくなったら、その瞬間こそ俺が街へ繰り出す時だ。
負け惜しみのように握った手を解かせるほどの何かに、今日は出会えるのかな。

今はまだその時じゃない。
もう少し、もう少し俺はこの偽物の孤独を楽しめる。居ても立ってもいられなくなったら、浮足立つ心を押さえ付けて、飛び出す前に筆を取ろう。

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#22:57
そろそろ頃合いみたいだ。
今からふらりと出歩いてみよう。――と思ったら、丁度着信を告げる携帯に気がついた。
散歩はまたの機会まで取っておくことにしよう。

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38 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/18(土)　10：28

休日の朝、というものにはどうも慣れない。けれど何がどう慣れないのか、と聞かれると表現に困る。その程度の些細な違和感なんだけどね。

今日はどうしようかと寝起きの脳内で自問して、答えが出る前に気付くのは「ああ、まずは朝食かな」みたいな小さくて下らないこと。正直、朝食はあまり取らない方なんだけどねえ。とりあえず今日は気が向いたから、軽く何か食べよう。

食事と言えば、世の中にはどうやら俺を偏食家だなんて思っている人が多いらしい。どこかの誰かさんも言っていたけど、その根拠はどこにあるのかな？
言うなれば俺は「人間愛の人」だろう。ねえ、愛する人間が作ったものを食べるのに偏食だと困るじゃないか。そりゃあ、個人的な好みは多少はあるよ。あまりにも刺激の強いものは風味どころじゃないから食べたいと思わないとか、野菜と肉ならどちらかと言うと肉だとかね。ただ、それがファーストフードみたいに量産されるものじゃなく、きちんと手を掛けて作られた物だって言うなら俺は何だって食べるよ。例えどんなに個性的で斬新な味だとしても、手間を掛け心を込めて作られたものなら残すはずが無い。

だって俺は、人間を愛しているから。

愛する彼等への当然の敬意としてね。これでもテーブルマナーにだって気を遣ってるんだ。見くびってもらっちゃ困るなあ。

――なんて。
さて、問題です。これは果たして本当でしょうか、嘘でしょうか。
答えは闇の中、とでも。

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37 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/18(土)　09：49

ん？波江さん、何これ。
……ポストに入ってた？何かのアンケートかなぁ。それにしては提出先も何も……いや、面白そうだしいいか。
どんな回答を期待しているのかはわからないが――人、ラブ！俺のことを知りたいなんて人が居るとはねえ、やっぱり人間は興味が尽きない。なかなか愛されてるじゃないか、俺も。

どうやら【27465149303】様かららしい。
バトンありがとう。確かに受け取ったよ。

>＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
>【近況報告書】　折原臨也
>￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
#※作成、5丁目twinkle略
#※報告書とは名ばかりです
#※力を抜いてどうぞ！
#※名前の記入を忘れずに！
>＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

#01.ご機嫌いかがですか？
天気の悪さに多少引きずられてるけど、概ね良い感じだよ。ああ、あとは少し眠いかな。

#02.元気にしてる？
勿論。こう見えてもタフだからねえ。

#03.ちょっぴり近況なんか
相変わらずの日々を送っているよ。最近変化があるとするなら……そうだな、何をどう間違ったのか、シズちゃんと恋人って関係になったことかな。もう一ヶ月ほど前の話だけど。

#04.ずばり最近のオススメは？
人間観察は外せないなあ。やっぱりさ、この街は人が溢れているからこそ魅力的だと思うんだよねえ。……一般人には少し難しいかな？
それじゃあ親しみやすいところで、冷製パスタ、と言っておこうか。梅肉を使った和風の物がオススメだよ。

#05.なら、最近嬉しかったこと、楽しかったことは？
嬉しかったこと……ああ、このバトンを回してもらったことが一番最近の嬉しい出来事と言えそうだ。それ以外は秘密ってことで。

#06.怒ってたり、悲しかったり、困ったことなんかもあるかな…？
どれも最近とは言えなそうだね。少し前、というならあるにはあるけど、ここに書くとシズちゃんが泣いちゃいそうだからやめておくよ。

#07.じゃあびっくりしたことはどう？
うーん、…思い付かないなぁ…。…いや、一つだけあった。俺は意外と独占欲が強いらしい、と自覚して驚いたよ。嫉妬深いのとは別物さ、わかるかい？

#08.今一番やりたいことって何かな？
宛てもなく出掛けたい気分ではあるかもしれない。見知らぬ土地で見知らぬ人達に出会って、俺はそこでも人を愛するんだ。素敵だろう？
……あ、アイスが食べたいな。

#09.さてさて、恋愛の方はどうでしょう？(んふふ)
どう、って何を聞きたいのかなあ。報酬によっては考えないことも無いよ？

#10.今何してるんだろ？気になるあの子にバトンパス！
んー、敢えてのアンカーで。あははっ、ぼっち？聞こえないなあ！
俺は全人類の友人であり恋人だよ。

回してくれた彼には重ねて感謝を。なかなか楽しかったよ、ありがとう。

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36 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/17(金)　03：26

気が付いたら携帯を枕元に放り出して寝ていた。
新着メール、一件。
画面に出たそんなインフォメーションを眺めては嘆息するしかない。本当に間が悪い。もう少し起きていれば、とか普段に比べて妙に早く寝入った自分に呆れてみても無意味なんだから。

それにしたって今日……昨日と言うべきかな。昨日はもう少しあの瞳を、声を、髪の色を、煙たいばかりでしかないはずの香りを、感じていたかったのにね。――いや、今でもそうか。
俺は恋い焦がれているよ。どうしてだか自分でも笑えるほどに、この手につい最近触れ慣れた体温が欲しくて仕方がないんだ。

眠る頬に冷えた両手で触れたら君は怒るかな？それとも寝惚けて受け入れてくれるだろうか。その声聞きたさに、今すぐに君の携帯からけたたましい着信音を鳴らし続けたって、俺としては全く困らないから構わないんだが――俺よりも君の携帯の無事が気になるところだ。
……朝を待って、始発で池＿袋へ向かおう。そうしたら君が起きる頃にそっちに着くだろうから、早朝の肌寒さから俺を守ってよ。

思うのは、「気色悪ぃ」と笑う君の顔。

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35 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/15(水)　20：04

>6/16

馬鹿みたいだ。
波江さんも居ない一人きりの事務所で呟いて、携帯から目を逸らす。……居心地が悪い。こんな気持ちになるのは本当に馬鹿げてる。
この感情の呼び名は知っている。ここで明記するつもりがないだけさ。出会ったこともない誰かに憤りにも似た感情を抱いて、不意に自分の持っている情報をぶちまけたくなった。並べたそれを一つ一つ確認して、俺は君をどれだけ知っているんだろう……なんて。
宙に浮いた疑問は解決しない。思わず空を切った手を取ってくれる相手が今ここにいるわけもなくて、握り締めた指先に冷たい銀色が触れる。目が覚めたような気持ちで瞬いて、自分自身に溜息を一つ。

ほんと、馬鹿みたいだなあ。

不意に金色を見たくなった。……今日は雨だ、残念ながら見れそうもない。

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34 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/15(水)　01：56

ああ、愛しくて愛しくてたまらない。
どうすればこの想いが伝わるかなあ？次は何をして遊ぼうか！

俺は君達を愛してるよ！

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33 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/14(火)　14：00

着々と整っていく盤上。
整然と並ぶ駒を眺めるうちに、ふと一つの願望を覚えることがある。

盤をめちゃくちゃに荒らして、この手で、このナイフで、貫いて揺さぶって壊したい――なんて。

綺麗に整えられたものを崩すとき、人は幾許かの空しさと、少しばかりの爽快感を味わう。出来上がった砂の城を踏み潰す時や、ドミノを倒す瞬間。
俺はその、束の間の爽快感を感じたいのかもしれない。まあ、どちらにせよ今は駄目だ。やっと駒が揃い始めて、これから面白くなっていきそうなんだから。
――壊すなんてナンセンスってものだろう。

すっかり冷めたコーヒーを飲みながら、ポーンを一つだけ盤に足した。
さあ、君の選択を俺に見せて。

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32 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/14(火)　01：21

ああ、夜を歩きたい。
久々に繰り出そうか。俺は誰かの非日常になり得るのかな。

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#05:XX

少なくとも池＿袋や新＿宿の住人ではなかったようだけど、楽しい時間を過ごせたことに感謝しようか。
仕事の依頼じゃなかったのが残念だけど……そこはまあ諦めるよ。

寂しさに揺らぐのを見るのは、実はあまり得意じゃない。俺自身、一人でいるのが苦手だからねえ。一人遊びなら得意なんだけど。
彼の不安が杞憂に終わるよう、なんて俺らしくもなく願っておこう。なに、あんな時間に話し相手になってくれた雲の彼へのささやかなお礼の代わりさ。

さて、俺もいい加減に寝るとしよう。
昼夜逆転も良いところだ。また波江さんに怒られちゃうなぁ…言い訳も考えなくちゃね。

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31 :折原臨也(DRRR!!)
2011/06/12(日)　01：00

10時間耐久レースっぽかったような気がするけど、実際のところどうなんだろうねえ。
どういう意味かって？やだなあ、それは言っちゃ面白くないじゃない。

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結局確保したは良いものの、何をどう書けばいいかわからないままだし、それならもうこのままでいいかなあ……とか思っちゃうよね。
この日を境に、あれこれと自分らしくも無い葛藤に揺れていたのが嘘みたいに静まった。ひどく即物的な安堵だと、我ながら笑ってしまいそうにもなるんだけど……でもさあ、仕方ないと思わない？

掴めなくて、読めなくて、どうすればいいのかわからなくて、いっそ俺は俺をやめるべきか――。一時はそこまで至った思考を落ち着かせられるのは、きっとこの世に一人しか居ないんだよ。
触れ合い自体を全てだと言うつもりは無い。
ただ、一秒を惜しむように、掴んだ体温を離すまいとした心にこの上なく安堵した。一度でも求められていることを目に見える形で実感してしまうと、波打っていた感情は不思議なくらいに凪いでいる。

ねえ、だから俺は君が嫌いだ。
こうまで振り回してくれるのは、君くらいしか居ないんだよ。

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