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スレ一覧
┗( 盲愛多罪、 )(22-31/110)

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31 :花村紅緒(はいからさんが通る)
2018/10/16(火) 23:39

>>>(   時は駆け足る花乙女、膨らむ蕾と紅一葉、 )


   花も嵐も過ぎ去って、残るは乙女の足跡一
   つ。積もった紅葉に隠されて、はてさて向
   かうは彼方此方。駆け落ちさながら煙に巻
   いても気持ちが向かうは一方向。

>>>

    苦悩重ねて幾年か、悩み抜いて書いた恋文
    青春時代の代名詞。彼の頃、少尉は驚く程
    筆無精だった。一日、二日、経て一週間、
    恋に踊る少女の時は夏にけたたましい蝉時
    雨の寿命の如く短いと云うのに。去る背中
    をせめて振り向かそうと取った片手に何の
    気も無しに振り向いて更に首を傾げる始末
    信楽焼の狸じゃあるまいに、!もうっ、!
    極楽とんぼでももう少し聡い位の鈍感具合
    手折られ掛けた花も命辛々繋ぎ止め、現在
    に至る。私、貴方の事何も知らなかったの
    地に、人に、残す爪痕も、誰かの記憶に一
    人生きるつもりも無く、馳せた想いは浪漫
    色。極彩色程大仰では無く、路傍の花の一
    瞬を、見ず知らずの誰かが覚えてくれるの
    かしら。標榜するのよ、だって、言うでし
    ょ。「命短し、恋せよ乙女。」

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30 :九条湊(0能者ミナト)
2018/10/16(火) 02:33

>>>(   水底で謳う追葬、 )

   オフィーリアは眠る様に泥底に沈んでいき
   ました。と、生憎俺の回りで鳴り響くのは
   死に際さえ美しい乙女の祈りの声では無い
   く永劫続く工事の音とガキのハシャぐ最高
   な騒音だ。遊び過ぎた酒の名残に主張し過
   ぎる頭痛、吐き気、怠さ──所謂二日酔い
   理性に縛られ御行儀良く生きていく事への
   不似合いは自覚して居るが、年甲斐も無く
   ハメを外し過ぎるのはモテないときた。擽
   られないもんかね。母性本能とやら。雲一
   つ無い晴天だろうが、パチ屋の屋根に仕切
   られた空間には関係無い。月二回の御人好
   しの金をどう踏み倒すかを暇潰しに。自己
   犠牲のバーゲンセール、余り過ぎると安く
   見えるぞ。さて、死んだ美女に赤いケシは
   眠りと死の象徴らしいが、腹も膨れぬそん
   なロマンより財布も気持ちもハッピーにな
   れるハッパにした方が百倍良いとは、思わ
   ないか?

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29 :酒_呑_童_子(Fate/Grand Order)
2018/10/14(日) 09:55

>>> >>> >>>

   もう、いけず。不安させんといてや。所謂
   ちょろい、云うて其処彼処揶揄われるやろ
   けど、恋は盲目、痘痕も靨、今更やんなあ
   でも、不安しいも、寂しゅう気持ちも、見
   んフリせんでくれるんやねえ。治らん所も
   過ぎたるはかいらしく見えてくるやさかい
   一人殺せば何とやら。人もようさん殺せば
   英雄言いますやろ、…ちゃんと傍に居てく
   れはったらええわ。齧られた爪先、嗚呼、
   咲かした徒花も。首輪見たいな歯型も消え
   るさかい、此れはちいとは長持ちするとち
   がう?ふふ、

>>> >>> >>>

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28 :酒_呑_童_子(Fate/Grand Order)
2018/10/13(土) 23:50

>>>(    文をぽんぽんと、なァ、  )

http://z.z-z.jp/thbbs.cgi?id=NARI21&p3=&th=1479

   如何言う風の吹き回しや言われはったら気
   紛れ、としか返せへんやん、?友人、?言
   うんやろか、少ないんよ。ふふ、選り好み
   するんによく言うわ思うたやろ。暇潰しや
   さかい、物好きでも、冷やかしでも、投書
   箱代わりでもええなあ。好きに使っておく
   れやす、

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27 :水上由岐(素晴らしき日々)
2018/10/13(土) 04:21

>>>(   「僕の妻を剥製にしてくれ、」  )

   美しい思い出は永遠だ、口からか細く吐き
   出し綿の様蒼穹に昇り消える名残──例え
   ばNEVER KNOWS BESTの紫煙なんかよ
   りずっと。私に似合うのは追憶でも、追葬
   でも無いさね。側から見たら、変わりない
   姿と唯一輝く瞳代わりの宝石だとか、其の
   愛に満ちた""人形""は酷く歪な代物だ。其
   れでも、睦まじく、愛し合った過去に誰か
   が願ったんだろう。想い出馴染んだ周囲に
   彷彿とされた日常が欲しかっただけで、誰
   も咎められない話。手に入れた日常に、朝
   の挨拶代わりのキスをして、返る陶器の様
   に冷たい口付けに彼は泣いたらしい。死は
   何時だって傍らに在る、私達が経験出来な
   い先に存在し続けている。私達が想う事し
   か出来ない其の境界線を挟んだ外側に、彼
   女は逝ってしまった。他人の機微は美しい
   自分の感情はこんなにも醜く映ると言うの
   に。窓に移り込んだ自分の顔はこんなだっ
   たかね。在りし日の幸福──そう、「幸福
   で在れ。」幸福で在ろうとする。世界は其
   れだけ祝福に満ちている、其れが導いた結
   果では無く、そうやって根本に満ち溢れた
   祈りは美しい。其れが故に。有り触れた語
   り得る世界に意思を持って生きるべきなん
   だよ、世界の終わり其の時まで。後悔は残
   すべきじゃあ無い。伝えてないんだ、気持
   ちの少しも。

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26 :モノクマ(弾丸論破)
2018/10/13(土) 04:17

>>> (   圧倒的相互不理解   )

   本音と建前を使い分ける人間と違って、ボ
   クたちは分かりやすい本音と本能だけで生
   きてるんだよ。クマだからさ。愛しいワイ
   フが今日も旨そうで仕方なくても、食べた
   後のワイフが堪らなく愛しくても、其れが
   本当なんだ。其れだけが事実なんだ。落胆
   や絶望は感情の再確認だ。愛しさなんかよ
   りも明確にオマエラに理由を教えてくれる
   嗚呼、またダメだったか。なんて思って力
   無く握り締めた僕の愛らしい手を、君が取
   る頃にはきっと冷えきっているんだろうさ
   其れがハードボイルド。君が、友人を王に
   預けて妹の結婚に行って居ようが、虎の姿
   になった友人と再会しようが、ボクの悲し
   みが癒える事なんて無いんだ。

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25 :モノクマ(弾丸論破)
2018/10/11(木) 01:05

>>>(  『モノクマ劇場』 )
 
   どうしてこうなってしまった?何かしてし
   まったからそうなってしまった?いやいや
   何もしてないからそうなってしまったので
   す、環境破壊も戦争も離婚も人災も天災も
   全ては、無策が故の結果なのです。怠惰が
   罪たる所以なのです。

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24 :観_音_坂_独_歩(h_p_m_i)
2018/10/10(水) 21:36

>>>(   名残無い部屋に息詰まる熱帯夜   )

   幸せが死合わせだと云いながら、麻酔を重
   ねた無感覚の自由に溺れる。麻痺した感覚
   は、ただ緩やかな退化でしか無い。過ぎた
   クラクションに威嚇されながら、社会への
   隷属の結果の千鳥足、這う様にして帰巣本
   能のみを頼りに入り込んだ室内。嗚呼、今
   日もまた寝台まで辿り着けなかった。酒に
   託つけて段々声の調節機能が壊れた年上の
   同僚も、悪気無いマウントで自己肯定感を
   保つ後輩も、手段を得れば人は斯くも簡単
   に理性に隠された化けの皮が剥がされる。
   違う、此れはつまり""無礼講""と銘打った接
   待あるのだ。今、此の時、正気を保つべき
   では無く、求められるべきは記憶力では無
   い。口を滑らせプライベートを晒し、定か
   でも無い記憶と共に不躾極まり無い社会不
   適合な態度を許容されるという様式美。営
   業先に差し出すただでさえぎこちない笑顔
   と共に、求めても居ないのに注がれる酒を
   仰ぐ。期待では無く、同じ様に口実に、手
   段に溺れる人種であるという仲間意識。同
   程度まで蹴落とし合う宴は、充足を得るま
   で続く。十分な酸素すら確保出来ぬ肺と共
   に冷えた床に、其れでも先より居心地の良
   さを覚えた儘、震える着信音も何も無い暗
   闇の部屋に混濁した感情に泣き、嗤う。人
   並み以上の執着を形容できる程の絵の様な
   彩雲すら持てず、月並みな言葉と回る視界
   すら持て余す、余りに矮小な、

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23 :観_音_坂_独_歩(h_p_m_i)
2018/10/10(水) 21:25

>>>(    崇拝とは、自我の略奪で在る、  )
 

   形骸的残響程度に遺された哀愍による自由
   は、永遠に身籠り続ける自卑しか産まない
   理想と失望の波の繰り返し、囁かれる一晩
   の内に移り変わる勝手な羨望の色は極彩色
   に憧れだった学生時代のマドンナが、揺れ
   る窓際のカーテンに隠れていた様な純潔性
   を同窓会に見た其の姿と、指していた口紅
   に求める訳が無い。それなのに、如何して
   理想に自我は要らない等と言外に強いるの
   か。単色の景色にさえ憧憬は色付ける、あ
   まりに乖離した夢想した存在に人々は想い
   を馳せるのだろう。斯く在るべきとの言葉
   は自縄自縛に終わらない。

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22 :観_音_坂_独_歩(h_p_m_i)
2018/10/10(水) 21:21

>(  『私の羽根は飛び立つ準備が出来ている。』 )

   必死に惨めに縋る様に反芻する言葉は疑念
   の裏返しだろう、確証も何も無いのに何時
   だってそうだ。…今日の夜は煩い、耳鳴り
   が、耳鳴りに似た嘲笑が、ノイズがこびり
   付いて離れない。何時だって人並みに幸せ
   になりたい、それだけしか願って無かった
   筈なのに、

>>>

   暫く振りに、辞めていた煙草に火を付けた
   憎きタバコゼイに増えた金額の重みと、咥
   えた苦味に似た痺れに思わず目眩がした。
   ビルの屋上に似つかわしいのはくたびれた
   サラリーマンでは無く、昼食を取り終えた
   華やかなOLだろうが。(  この一言でもセ
   クハラになるから、世知辛い  )溜息と共に
   燻らせ天に紛れていく白の筋道を目で追っ
   て、辿り切れた事なんて無い。雲一つ無い
   快晴に射し込む翳りの一つに成る事でも、
   あるのだろうか。此の絶え間なく並ぶビル
   群、コンクリートジャングルの中に背を向
   けた天上人。此のまま、当たり前に存在す
   る足元の瓦礫が崩れたら、飛んだ現世の天
   使は何処に行くんだろうな、

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