「おいで」
ここ最近、眠る時に三月がよく口にする。
そう言って俺を呼び、腕を広げ…ああも期待に満ちた顔を向けられては、愛おしさで胸が一杯になる。遠慮なく甘えることにして、その腕に、胸に抱かれて眠る日々だ。呼ばれなくても寝る時はいつも身を寄せ合うのに、そうやって改めて招かれるとより居心地が良い気がしてしまう。
俺が口にするには甘過ぎる気がして、交際を始めた当初は浮かんでも口にすることはなかった。言わずとも「三月」と呼んで腕を広げれば駆け寄ってくれるし、「来い」と言うのも恋人同士にしては命令口調で圧が強い。
だがある日、三月が自ら「おいで、なんて言われたら喜んで飛び付いちゃう」…と、いうようなことを言っていた…気がする。(うろ覚え)
それを言われた時、無いはずの尻尾が見え、それをぶんぶん振りながら飛んで来るお前を想像したら──易々と口に出来るようになってしまった。
お陰で毎度勢いよく飛び付かれる。
お前に飛霄将軍や雲璃のような怪力がなくて良かった、受け止める度に本気を出さなくて済む。
ウチがか弱くて可愛い美少女で良かったね~。これからもいっぱい飛びついちゃう、覚悟しててね!12/16
【ソーダ豆汁風スラーダ味の飴玉】
すっごい味した。宇宙の深淵が見える。星神に逢えた気がする。ヤバい。是非なのも食べてみてくれ、勿論丹恒のぶんも入れてある。
銀河打者
Dan Heng