今夜もリンとビデオを観た。ビリーおすすめのアニメーション映画だったけれど……
………感想が、何とも。
まあ、ある意味では面白かった…かな?終盤は何度もリンと目を合わせて首を傾げながらだったけど、それはそれで楽しめたよ。どんな内容でも、例え映画の内容が好みではなかったとしても、僕はリンと一緒に観ることそのものが好きだからね。次回の候補も考えておかないと。
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それにしても……近頃忙しかったせいで、リンに任せている依頼がまた滞っていないかい?兄として見過ごせないな。早く僕に追い付いてくれないと、待ちくたびれてしまうよ。なんて。
なんかすっごく胃もたれしちゃったというか、深夜に豚骨ラーメンに背脂乗った焼豚もなんならウィンナーもハムも生ハムもセットで!みたいにどん!どん!!どん!!!って次から次へとハイカロリーなものを口に入れられた気分。まだ胃がもたれてる気がしちゃう。今日は美味しいモーニングを食べて、ランチもちょっとオシャレなとこがいいな。ジェーンさんに素敵なお店教えて貰ったからお兄ちゃんの奢りで連れてってよ、なんて。依頼は…正直難航中。でもお兄ちゃんの為だから頑張るよ、だから待っててね!12/20【簪】
金地金の龍、それに寄り添う狐は白金にて作られており、細工も細やかな一点物。
龍の瞳には翡翠、狐の瞳には紫翡翠と揃えた石を並べ、装飾として小さな金剛石も散りばめられている。
しかし何かの炎に巻き込まれたのか、本来ならば燃える筈のない金の地金が僅かに溶けている。
その簪の近くには誰かに宛てたメモがあったのか、その残骸と思しき黒い煤だけが白い狐の瞳に纏わりついている。
簪に刻まれた名前だけは、辛うじて読むことが出来る。そこには“丹楓”と確かに刻まれていた。
WISE