好きなものをすきなだけ 2
そうやってしばらく経ったある日、オレんちで適当に映画でも見るかって話になって、なんとなく面白そうなタイトルにつられて見始めたら恋愛もので、まあまあ濃厚なラブシーンもあるヤツで……まぁその、雰囲気が良くなって、ちょっとちゅーして、そのままソファーに押し倒してみた。先生はちょっとびっくりしてたけど、大人しくしてた。そのまま触れても抵抗してこなかったから、反応を見ながら少しずつ触った。あちこちくまなく、できるだけゆっくり。肌と肌の触れ合う熱が心地よくて、とにかく興奮した。先生も同じように興奮してくれているのがわかって、スゲー嬉しかった……まーもちろんその日のうちにどうにかなると思ってたわけじゃねぇんだけど、
>もう少し待ってくれ
>あなたのが……想像以上だったので
>拡張にもう少しかかりそうだ
……って言われた時の衝撃な。いや待て待て、拡張ってなに?想像以上ってなに?なんの話だ!?
焦って問い詰めたらどうやら付き合うと決めたあたりから自分で拡張してたんだと。いや、待て。え、なんで?そういうのはちゃんと相談しろ。いや待てよ……え?あんな涼しい顔してベタベタイチャイチャしたがるオレを片手でいなしてたのに?その裏で自分でケツの穴に玩具突っ込んで日々開発に勤しんでたワケ…?こうやって日記に書くとオレのマヌケ具合甚だしいな。
まあそんなこんなでそれからほどなくして初夜を迎えることになるわけだけど……すごかった。もう、ものすごかった。日記書くのちょっとめんどくさくなってきたから一言で済ませるけど、とにかく最高だった。
自分で拡張してるときはほぼ作業だったし大して気持ちよくなかった、みてぇなこと言ってたし、後ろで快感得るのは慣れだって言うしな~とか思ってたけど全然そんな心配はいらなかった。先生には才能がありすぎると思う。アイツ、元がめちゃくちゃ五感の感度がいいから、快感を拾うのもうまいんだと思う。たぶん興奮してくるとそういうやつのチャネルがぶっ壊れるんだろうな、なんか感度がめちゃくちゃになっててかわいかった。あんまり書くと怒られそうだからこのあたりで。
あんだけオレにベタベタして楽しいのかとか言ってたけど、今はどっちかっつうと先生のほうがものすごいと思う。淡泊っつってたのはなんかの間違いだったのか?ってくらい。いつもオレがちょっとタンマ、って止めてる。じゃねぇとたぶん途中で脱水起こしたりぶっ倒れたりするかも、ってくらい。もうとにかくすごい。かわいい。ずっと欲しがって強請ってくる。最高にかわいいから、オレとしては大歓迎だけど。
そういや食事の仕方や好みがセックスのそれと共通するっていう俗説あったな、と思い出したけどオメー……はは!ビンゴじゃねぇか。最高だな。