ワインを片手に
ワインというのは実に奥深い。
まだ若いワインは華やかな香りと口当たりが軽く実に飲みやすく他のものと合わせやすい。
熟成されたワインは香りが芳醇となり味は深く舌で転がせば熟した果実の様に広がり長い時間をかけて味わう事が出来る。
どちらであっても、互いに良いものを持ち合わせている…きっと私が歩んできた時もそうであって欲しいのだがね。ニュータイプであるが故の今の私であり、ニュータイプであったが故の今の私…背を向けたくなる事実もありました。ですが、それがあっての私なのだとしたら多少の口当たりの悪さは一興と思いたい。
私にとっては思い出したくない過去であっても、それが故にそちらには足をもう二度と踏み込むことのない教訓を得たのであれば悪いものではなかったのだと…
えぇ、私はもう美しい過去を思い出以前に思い出す事などありませんよ…苦い過去を疎み喉を焼くような味を忘れられないとしても。
あるのだとしたら私は違う道を選び歩んだ…自分の選択は正しかったと
そう、それだけです。