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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
 ┗51

51 :イエロー
01/18(土) 21:46

第33夜<范帝国の一件㉝>

ジャンク
「ぐは…ァ。ちきしょう」

オリヴァ
「浅かったか。首をへし折るつもりで殴ったんだがな!」


ガチャン!
オリヴァは横たわるジャンクに大バサミを向けた


オリヴァ
「ヴァハハハ!これがてめェらのレベルでは到底なしえないステージだ」

ジャンク
「げほッ。恩寵…?そりゃてめェらの首領アラクネって奴の能力か?」


オリヴァはこの死地にて更なる膂力を上げていた

恩寵と呼ばれる謎の能力による恩恵にて


オリヴァ
「ヴァハハハ!てめェは連れ帰るのは止めだ。ここで殺す。あの世で後悔しな。毒蜘蛛の一味に手を出したって事によ!」

ジャンク
「ふざ…けんじゃねェ…」


ザリー
「おい!!!てめェの相手は…!!この俺だろが!!」


ズタンッ!!
大声で叫ぶザリーは左脚のみでオリヴァに飛び掛る


オリヴァ
「きゃんきゃん喚くな女が!」

ザリー
「不叩反魔(ブッタタキハンマー)!!」


ズズズ…!!
ザリーの両腕、釘バットは黒く染まり
それをオリヴァに振るい落す

バギィィン!!!


オリヴァ
「ふぬ…!!」


オリヴァは大バサミで釘バットを受けとめたがザリーの渾身の一撃に負け、吹き飛んだ


オリヴァ
「ぐ…はァ…何て力だァ…!」

ザリー
「はァはァ…てめェはここで殺す!」


言葉とは裏腹に
切断された右足の痛みに加えて先程の大技は放ったザリーにはもはや余力は残っていなかった


オリヴァ
「クソがァァァッ…!!」


怒り狂うオリヴァの咆哮はその場の建物にメキメキとヒビが入る程に迸(ほとばし)っていた


ザリー
「はァ…はァ…次で仕留めッ…」


バタン!
ザリーは前のめりに倒れた


メディ
「ザクロちゃん!?」


タタタッ
ザリーの下へ駆け寄るメディ


メディ
「良かったケロ…息はある…気絶してるだけ…ケロ!」



スタスタスタ

そんなメディとザリーを横目に素通りしたオリヴァはジャンクの前再び降り立った


オリヴァ
「ヴァハハハ!まずはてめェから死刑だ。小僧(ジャンク)!!」

ジャンク
「ゲホゲホ…やってみろクソが…」


ダダダッ…!


バレンタイム
「やめろッ!
鎧拳(よろいこぶし)!!」


バキィ…!
バレンタイムが横入りして渾身のパンチをオリヴァへ放つ


ジャンク
「はァはァ…余計な真似すんじゃねェ…よ」

バレンタイム
「悪くねェな。お前(ジャンク)のそんな弱々しい姿拝めるってのも」

オリヴァ
「邪魔すんじゃ…ねェよ!!」


バキィィン!!
カウンターの蹴りを喰らいくの字に吹き飛ぶバレンタイム


バレンタイム
「…ぐはッ!!」


ガチリ…
しかしバレンタイムは再び立ち上がる


バレンタイム
「まだ…だぜ…ゴホッ」 


血の塊を口から吐くバレンタイム


メディ
「バレン…!あんたも既にボロボロなのに何故立つケロ!?」


バレンタイム
「ふッ。ザクロもジャンクも死力を尽くしてて…俺だけ呑気に寝てられるか…!」


気絶するザリー、横たわるジャンク、既に満身創痍のバレンタイムの3人、そしてメディにはオリヴァに対抗出来うる力はなかった

もはやこの場でオリヴァに屈する事しか残されていなかったのである


オリヴァ
「俺に恩寵を解放させた事は予定外だったがここでおしまいだァ!」


ガチャン…!大バサミをジャンクへ向けるオリヴァ


バレンタイム
(駄目だ…体が動かねェ…このままじゃジャンクが…)


オリヴァ
「あばよルーキー海賊…!」


ジャンクへ振るう大バサミ

スト…


オリヴァ
「何…?」


突然大バサミを振るうのを止めたオリヴァ


白髪混じりの目つきの悪い男
「この勝負は…ルーキー共の勝ちなワケ」
>>44 この男の登場シーン


オリヴァは大バサミを振るうのを止めたのではなく、白髪混じりの目つきの悪い男に片手で大バサミを握り止められていたのであった


メディ
「誰?」

バレンタイム
「はァ…はァ…新たな敵?って訳でもなさそうだな」

ジャンク
「は…?」


オリヴァ
「おい…まさか…その面(つら)は…!そしてその背中の金槌は…」

白髪混じりの目つきの悪い男
「恩寵はてめェの力じゃねェワケ。てめェはこいつらルーキーに負けたんだよ。潔くくたばるワケ」

オリヴァ
「無邪気一味の復活は記事で見たが…何故てめェの様な男がここに!?"海の壊し屋"キャップ!」

キャップ
「蜘蛛の暴走を止めに来たワケ」


無邪気一味 船大工
【海の壊し屋】のキャップ
懸賞金10億1000万ベリー


バレンタイム
「キャップって確か…」

メディ
「ザクロパパ!?」


パキパキパキ…!!
オリヴァの大バサミがキャップに握り割らされた

(Android/Chrome, ID:Ud0BIzlf0)
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44 :イエロー
12/08(日) 22:48

第27夜<范帝国の一件㉗>

オリヴァ
「あの女に比べりゃ…てめェは大した事ねェな。それに残り2人の"最期の世代"も俺が狩る予定だ!ヴァハハハ」


ザシッ…
ザリーの振るった釘バットを左腕で掴み取ってみせたオリヴァ


バレンタイム
(完全にザクロの攻撃を読まれてるぜこりゃ…)

メディ
「あの〜…もしかしてだけど…」

オリヴァ
「何だよカエル女!」

ジャンク
「余所見すんなって言ったろ…雑音の斬撃(ノイズル)」


ズザァァァッ!!
ジャンクの速攻でオリヴァの脇腹に斬撃を加える事に成功した


オリヴァ
「ぐ…てめェは今吹き飛ばしたハズだろ」

ジャンク
「フッ…あんなのでくたばる訳ねェだろ。てか斬ったのに効いてねェのかよ!」

メディ
「あの…最期の世代の1人だよ。そこのパーマ男(ジャンク)も」

オリヴァ
「何ィ?てめェの実力で億超えで最期の世代の1人だってのかよ!?」

ジャンク
「へッ。肩書きでどうこう張り合うつもりはねェ。それに俺はスロースターターなんでな…次はお前は斬って確実に膝ま付かせてやるよ」

ザリー
「ジャンクてめェ!横入りすんなよ」

ジャンク
「今の俺らじゃサシは無理だ。我儘言わねェで協力しろザリー」

ザリー
「嫌だ!!横入りすんならてめェからぶっ倒すぞジャンク」

ジャンク
「じゃじゃ馬が過ぎんぞ。何でそうなる」

オリヴァ
「お喋りは良いんだよ!2人まとめてさっさと来いよ」

ザリー
「死ねやコラァ!」

ジャンク
「たく…仕方ねェ…」


ギリ…
手甲鉤を再び構えたジャンク


オリヴァ
「ヴァハハハ!ここで最期の世代2人を仕留めてストレス発散してやらァよ!」


ー帝都ベキンー
王宮前


行き交う人々は国を攻めて来た毒蜘蛛の一味により大混乱状態

兵士の負傷者達が運ばれていたりと慌ただしくなっていた

その王宮前にただ1人白髪混じりの男が呆然と佇む


白髪混じりの目つきの悪い男
「…面倒事ばっか起こしやがって…」


スタスタスタ………
背中には大きなハンマーを背負った白髪混じりの男は王宮内へと入って行く


行き交う人々
「おい!王宮内は今危険な状態だ!何をしに!?」

「毒蜘蛛の一味がまだ…!」

「兵士達も次々とやられているんだぞ!」

白髪混じりの目つきの悪い男
「………」


ー王宮の大きな中庭ー


皇帝の側近の1人ビシャモンと毒蜘蛛の一味のキャンディの対決


キャンディ
「はァはァ…まだやる気?おじいちゃん。さっきも言ったハズだけどウチの総司令官が来ている時点でおじいちゃんが幾ら強くても適う訳がないんだよ」

ビシャモン
「ほほほ。これは国攻めであってママゴトじゃないのでのォ。総司令官とやらがどれだけ強かろうが場所とやり方で幾らでもやりようがあるわい」


ズガガガッ!!
互いに激しい攻防が続いていた


ビシャモン
(…カクビの気配が消えおった…まさか賊にしてやられたか…?)


ビシャモンは異常なまでの見聞色の覇気の使い手であり、咄嗟にアポロンに仕留められたカクビの覇気の気配を感じ取っていたのである


キャンディ
「どうしたの?おじいちゃん…その沈黙は?」

ビシャモン
「ほほほ。昔馴染みが逝きおった…ただそれだけじゃよ」

キャンディ
「はァ?」

ビシャモン
「行くぞい」


シュッ…!!
ビシャモンは瞬を使い次の蹴りのタイミングを図る


キャンディ
「きゃはは!おじいちゃんの蹴りを厄介ね。超痛いし!!」

ビシャモン
「…本気で来い…」

キャンディ
「はじける右腕(キャンディファイア)」


ボッッ!シュルルッッ…!
右腕に炎を纏うキャンディもまた地面を油で滑らせ高速移動を可能としていた


ビシャモン
「ほほほ。能力の応用か」


バギィィ!!
両者の技は互いに喰らい合うビシャモンとキャンディ


キャンディ
「ぐゥ……は!」

ビシャモン
「…」

キャンディ
「くっそ!やっぱ強い…もう凄い痛いし…お腹はすくし…これって超ハズレくじじゃーん!」

ビシャモン
「ほほほ。腹が減ってるのか。捕まえたら何か馳走を用意させるかのォ」


ドガガガッ!!
両者の再び攻防が続く


キャンディ
「はァ…はァ」

ビシャモン
「もう息切れかのォ?若いのにだらしない」

キャンディ
「はァ…はァ。この国は何でこんな強い人達が多いのよー!!」

ビシャモン
「ほほほ。范の兵士は誰1人薄汚い賊に遅れを取る様な教育をしてないのでのォ。負けんぞい」

キャンディ
「何をォ!」

ビシャモン
「遊びは終いじゃ。次の一手で詰むぞい」


表情には出さずともビシャモンは静かに怒り、キャンディへと向かった


キャンディ
「遊び…??つまり今までのは攻撃は遊びだって事ォォ??」

(Android/Chrome, ID:dCglM62H0)