言い逃げすんじゃねぇ!ってさ、流石にもう言えねーわ。
さて、期間もとうに過ぎたここに手加えるなんざルール違反だよな。加えて本人見てっかも分かんねぇんだけどさ、けじめに最後に一筆綴らせて。オレもうここにしか賭けらんねーのよ、お恥ずかしながら。…つって何言やいいのかなぁ…んー。いいや、率直に思い付いたこと綴ってこ。思い出語りってとこ。
やー…しっかし色々あったよなぁ、色々。性格真逆だから怒らせたり呆れさせたりしたし嫌な想いもさせた、そんでスッゲー気も遣わせた。オレが「あれ、自分の名前なんだっけ?」ってなるくらい何度も人のこと馬鹿呼ばわりしてきたあの声とか、何の面白みもない筋肉質な身体を大事に大事に辿る綺麗な指先とか。桃花眼だって褒めた大好きな目がオレだけを映してくれてた事も、全部覚えてる。…いやゴメン、全部は嘘かもしんないけど。でも鳥頭ん中はさ、お前との忘れらんねぇ思い出でいっぱいなんだ。 可愛がられる事に慣れなくて言い訳して逃げて。男としちゃ自分の中のプライドとの鬩ぎ合いの日々だったけど、今思い返してもオレは一人の人間としてお前のこと愛してお前から愛されて、限りなく幸せだったよ。…違うな、今も幸せだわ。お前からの最後の言葉読んだオレの反応、どうだったと思う?ショック受けた?怒ってる?泣いてる?ブー、残念。…あんね、ニヤけまくってる。ホンット不謹慎だよな、知ってる知ってる。でもな、マジで嬉しかったんだ。最後までお前はオレの愛する緑間真太郎で、オレを高尾和成として生かしてくれてたから。そんでうやむやにせずに、ちゃんとお前の言葉で終わらせてくれた。あの頃と何も変わらない、凛とした声でさ。カッケーわマジで。子猫ちゃん、キミはほんっとにブレない子だよ。
オレさ、正直な。もうお前はそこに居ないんだと思ってたよ。って前も言ったよな、これホント勝手な思い込みなんだけど。でも違った、ずっと待っててくれてたんだな。…いやさ、もう。オレが馬鹿なだけなんだけどさ。よく考えなくてもそりゃそうなんだよ。お前は昔からそういう奴だった。いつだって有言実行で、信念貫き通しててさ。はー…最後まで完敗じゃんね、オレ。勝てねーわ、こんなん。
…な、真ちゃん。 お前のそばに居れた事はこの先もオレにとって一番の自慢だし、貰った幸せも忘れねーよ。 オレもオレとして生きるのはこれで終わりにするんだけど、最後の相手がお前で良かった。今スゲー清清しい気分。次生まれ変わるなら狸じゃなくて鷹でもなくて、ライオンがいいな。そんでお前んこと食ってやる。
…なんか言葉纏まんなくなってきたからそろそろ締めますかね! 真ちゃん、…緑間真太郎クン。高尾和成からの卒業、おめでとう。二年とちょっと、今までずっと見守ってくれてありがとな。 絶対、ぜっっっったい幸せになってください。オレも幸せに生きてくって約束するから。
世界でいっちばん愛してんぜ!エース様!
高尾和成より。
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