結論から言おう。先日の企画、オレは超絶酔いました。
何かもう凄かった。潰れては無く、只酔ってるだけだから記憶が全部残ってる…嗚呼、全員に土下座して記憶を消し去りたい…っ!
一番酷いのは今吉に送ってた内容。オレ、酔ってると本当に脊髄で会話してんな。何、今吉は上手いし格好良いしニコニコして優しいし狡い、って。口が緩過ぎるにも程が有る。頼むから忘れてくれ。素直に恥ずかしい。朝読み返して爆死した。サラバオレ。
伝えちゃいけない本当の音。
もっと綺麗な性格に成りたかった。
嫌いだ。可愛くも無い、愛想も無い。ニコニコ笑顔と人見知りしない馬鹿らしさがオレの売りだけど、本当は笑うのも疲れるし人見知り凄いんだよ。慣れると赦して雑くなる。嫌だ。辞めたい。嗚呼、怖い。それとなく振り解かれた先が怖い。明らかな拒絶じゃないか。駄目だ。この感情を捨て去りたい。夢だって、勘違いだって言ってくれよ。今日最初に会った時から勘付いてはいたけれど。それでも途中少し期待したさ。滑稽だろ?嗤ってくれよ。思ってもない事を放つこの口を、どうか釣り糸ででも縫ってくれ。ドールの如く微笑んで佇み続ける玩具に成れたら、キミは抱き続けてくれるかい?
嗚呼、今日が十二時間前迄巻き戻ってくれれば良いのに!頼むよ。頼む。それかオレと言う人間の性格を変えてくれ。人間性の再構築を求めたい。出来れば来世はもう少しマシな性格に成れます様に。いや、矢ッ張り。どうか、無機物にして。
色々な感情が混ざり交じって、吐きそうだ。
「本気で心配なるわあ」、少し叱られた。
終電で帰ってたら目の前の酔ったお兄サンに凭れ掛かられ、途中下車して介抱した話をした時の今吉の言葉。お兄サンのお友達が送ってくれたけど、それについても叱られた。「え、それは怖い…大丈夫?」「全然余裕!帰れたし!」「いや、怖がって!気い付けな。ホンマに心配なるわ」御免って。これでも気を付けてるつもり何だぜ?
「こっちはホンマに怖い人多いんやから、何かあったらすぐ言うて。終電逃したら徹夜でも何でも一緒にするから」今吉は過保護だと思う。優しさが苦しい。目眩がする。心配されるの、分かってたから言いたくなかったんだよ。迷惑掛けてる、嫌だなあ。
バレない様、動かなきゃ。
大学の友達と温泉旅行に向かってる。
県内なのに片道五時間掛かるってある意味凄い。五時間だぞ、五時間。一、二曲耳コピ出来そうだなあと思ってたら本当に出来た。いかんせん採譜する紙を忘れたのが痛い。今吉に誕生日プレゼントとして強請られた何でも言う事聞く券様の紙しか無い。しかも結局白紙のままだ。さあて、帰り道に出来るだろうか。帰宅したら片付けが待ち構えてるから道中で終わらしたい所存。無理に一票。お疲れ。頑張れ明日の夜のオレ。
明後日今吉に会うんだけれども、「旅行疲れしとうやろうし遅くしよか」って言われた。余裕だろ!何て言うとホンマに?って念を押される。彼奴の過保護具合が最近最早親レベル。
すでに恋しい。
「ホンマに危なっかしいねん」
オレは不思議チャンらしい。そう言う今吉の方が何億倍も不思議チャンな気がするんだけども。
最近変な夢をみる。殺されはしないけど、メンタルを切り詰められる様な。胃酸が込み上げてくる様な。何と無く原因に予想は付くんだけれども、我ながら女々しくて笑っちまうよなあ。
破れた紙。
桜と一緒に散って逝く。