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609.暇だから小説でも書いてみる
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3 :nipper774さん
投稿日:11/12/19 21:11:43 grWiCaODO

今日はクリスマス。

華やかな電飾で彩られた夜の街の中を、大学の女友だちと歩いている。

告白するのには絶好の機会だろう。

俺は、ながい間、思い重ねてきた気持ちをようやく言葉に出すことができた。それが、

「好きだ」

の、ひと言だった。

緊張しながら、“まだ”友だちの、彼女の表情をうかがう。

すると、ぱあっと花でも咲くかのように表情が笑みに満ちた。

もう“彼女”と言ってもいいだろう。

彼女はその笑みを俺にむけていった。

「本当に!? 私も大好きなの! 今泉くんにも気にいってもらえて嬉しい!」

そうだったのか。両思いだったのか。それなら、もっと早く告白しておけばよかった。

でも気になることがある。彼女は、俺のどこが好きなんだろう?

「あのさ、訊いてもいい?」

「なに?」

「どこが、好きなの?」

「えーとね……」

彼女は人さし指をあごに当てて、空中を見つめながら答えた。

「どこも好きだよ」

「たとえば?」

「えーと……」

(59.135.38.161)
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